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2016.11.22

【開発秘話】販売台数70万台を突破したMTGの『SIXPAD』

■連載/ヒット商品開発秘話

 男なら1度や2度は、腹筋が割れた細マッチョな体に憧れるのではないだろうか。そして女性は、スレンダーでくびれのあるボディに強く憧れるのではないだろうか。このような憧れのボディをつくるには日々のトレーニング、それも筋トレが欠かせないが、筋トレは続けるのがしんどい。そこで活用したいのが、EMS(Electrical Muscle Stimulation:筋電気刺激)機器である。いま、この分野で好調に売れているのが、MTGの『SIXPAD』だ。

 2015年7月に発売された『SIXPAD』は、世界最高峰のEMS理論、同社独自の波形、サッカーのポルトガル代表、クリスティアーノ・ロナウド選手のトレーニング・メソッドを融合したトレーニング・ギア。「身に着けるトレーニング・ギア」をコンセプトに開発された。薄型、軽量、コードレスが特徴で、自宅はもちろんのこと、外出先など、いつでもどこでも身に着けるだけで手軽にトレーニングすることが可能だ。腹筋を集中的に鍛える〈Abs Fit(アブスフィット)〉と、ウエスト・腕・脚を鍛える〈Body Fit(ボディフィット)〉の2種類を用意。日本はもちろんのこと、アジアやヨーロッパ各国で販売されており、2016年10月末時点で販売台数70万台を突破した。

Abs Fit
Abs Fit

Body Fit
Body Fit

■“本物”をつくるべく、世界的権威と組む

 EMSとは、電気の刺激を筋肉に直接送り運動させるもの。以前からある技術で、美容やトレーニンングだけでなく、もともとは医療分野で活用されていた。同社では2011年頃から、将来の製品化を目指してEMS技術の研究を開始していた。

 具体的に『SIXPAD』の開発が始まったのは2014年に入ってから。2013年11月に、一般社団法人日本ホームヘルス機器協会にEMS機器の安全基準検討委員会が発足したことを受けてのものだった。この安全基準づくりを協会に本格的に働きかけたのが、同社だった。『SIXPAD』の企画を担当した石川友里恵さん(企画開発本部SIXPAD PJ部企画グループ)は、次のように話す。

「EMS機器に特化した安全基準をつくることを、当社の代表取締役社長である松下剛が協会に働きかけました。日本では2000年頃に、テレビ通販などでEMS機器のブームが起こったのですが、“装着するだけで痩せる”といった誇大広告が横行し、また使っているうちにヤケドや水ぶくれになってしまう人がいたことから、機器の信頼性が低く、市場に対する不信感が強く残りました」

石川友里恵さん
MTG
企画開発本部
SIXPAD PJ部
企画グループ
石川友里恵さん

 ヨーロッパでは医療やリハビリに使われているEMSだが、日本では以上のようなことから不信感が強く、信頼性が低い。このような状況で信頼を回復するには、“本物”をつくるしかない。そこで同社は、まずEMSの権威を探すことにした。

 探したところ、実はEMSの世界的権威は日本にいた。その人は京都大学名誉教授の森谷敏夫氏。森谷氏は40年以上、医療分野におけるEMSの研究に携わっているが、同社が協力をお願いしたところ、最初は美容やトレーニングにEMSの技術を生かすることに対し懐疑的だった。そこで、日本ではEMS機器に信頼性がない現状を訴えたり、“本物”を出したいという思いを幾度もぶつけたところ、その想いに共鳴し、協力が得られることになった。

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