
■連載/ペットゥモロー通信
災害救助犬は小さなヒーロー
災害発生時、多くの救助隊と共に災害救助犬が人命救助、行方不明者捜索などのために出動します。災害救助犬は人の数千倍の嗅覚と聴覚を駆使し、被災者を探していきますが、例えば地震の際、災害救助犬はなんと瓦礫の8m下にいる人のうめき声を探知出来ると言われています。
災害救助犬は、世界各国で育成が進められており、大地震などの災害があると国際協力のもと他国にも出動する場合も。災害救助犬の発祥国と言われているスイスでは、積極的に災害救助犬の派遣を行っているようです。
1995年の阪神淡路大震災の際もスイスから災害救助犬が9頭派遣されましたが、当時の日本は災害救助犬の認知度が低かったため、受け入れ体制が整っていなかったほか、動物の検疫にも時間がかかってしまったと言われています。そこで、2011年の東日本大震災では柔軟な検疫措置が施されました。
災害救助犬にはシェパードやゴールデン・レトリーバーなど大型犬の活躍が目立ちますが、大型犬の入れない隙間に潜り込める小型犬も活躍しています。
文/大原絵理香(ペットゥモロー編集部)