人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

NVIDIAが見据えるAIコンピューティングの未来

2016.10.26

コンピュータは人間が1つ1つ記述した「プログラム」で動く、というのが従来の常識だが、最近では複雑な判断処理のために細かい条件のプログラムを組まずに、その例の画像を見せたり、デモを見せることで、その条件、正解などを導き出す方法を学習する(正確に言えばコンピュータ自体が状況に対応したコードを書く)画期的な方法が数年前に発見された。

例えば、大ざっぱに言うと猫が敷地内に入ってきたらスプリンクラーで水を浴びせて、敷地外に追い出すようにシステムを作りたい場合に、それが猫だと判断するのに猫の写真を大量に見せればいいのだ。

そんなことは昔であれば夢物語だったのだが、現実のものとなった。それが「ディープラーニング」だ。この言葉も最近、トレンドの1つなので、聞いたことがある人も多いだろう。

そもそもは人工知能の研究から生まれた技術であり、従来の機械学習よりも認識力を向上させることで、人工知能を実現する1つの大きなステップになっている。

ただし、このディープラーニングには膨大な量の計算処理が必要になる。現在のパーソナルコンピュータのプロセッサは安定したテンポで高速化しているが、それでもディープラーニングにはまったく処理速度が足りないほど膨大な計算処理が必要になる。

そんななかNVIDIAは高速な並列処理ができるGPUを使ってディープラーニングの処理を高速に行える環境を実現した。そして、AIプロセッサメーカーとしてのNVIDIAが誕生した。現在、NVIDIAは人工知能関連の多くの製品のキーとなっており、自動車の自動走行技術でも大きなシェアを持っているのだ。

■GPUテクノロジカンファレンスTokyo

そんなNVIDIAは世界中で、その技術を紹介するイベントを行なっている。それが「GPUテクノロジカンファレンス」だ。それが10月5日に東京で開催されたのだが、これは今年、世界で5番目のGTCイベントだった。今回は最初に行なわれる基調講演に加え、8つの分野に分かれたカンファレンスが夕方まで行われた。カンファレンスではNVIDIA以外のメーカーも行なっていたが、やはり、人気があるのは現在のトレンドが理解できるNVIDIA CEOのジェンスン・ファンがMC務める基調講演だった。

NVIDIA CEOのジェンスン・ファン氏
NVIDIA CEOのジェンスン・ファン氏。

まずは、IT業界での変化は社会を変革するものだという話をはじめ、我々の仕事は社会にとって非常に重要だと語った。

「コンピュータ業界の基本はそのプラットフォームがけん引するものです。そのアーキテクチャによって変化します。たとえば、1990年代、マイクロソフトとインテルがパソコンを作り、それが革命を起こしました。そして、Netscape、Yahooなどがブラウザや検索エンジンを作り、PCインターネットの時代が始まったのです。10億台のPCが人々の手元に届き、大きな革命が成し遂げられ、その後、10年経過し、iPhoneが登場しました。これにより、コンピュータが手の掌におさまるようなサイズになりました。そして、コンピュータに常にアクセスできる状態になったのです。

そして、ほぼ同時期にアマゾンのAWSが立ち上がりました。コンピュータをクラウドに入れるというアイデアが生まれたのです。これによって、モバイルクラウド革命が世界に巻き起こりました。

その結果として、30億人の人がコンピュータにアクセスできるようになりました。コンピュータが使えない人でも、我々が開発したコンピューティングのテクノロジーを使えるようになりました。これによって社会に大規模な変革が起きたことは疑いもありません」

最近のコンピューティングの移り変わり
最近のコンピューティングの移り変わり。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2019年9月14日(土) 発売

DIME最新号の特別付録は「デジタルスプーンスケール」!さらに激変するスマホの大特集に最新iPhone情報も!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。