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2016.10.17

猫背矯正ウエアラブルに牛専用のコンフォートウェア!?ユニークなグンゼのテキスタイル戦略

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

◆中期経営計画「CAN20」に基づいた2つのプロジェクト

 今年の1月に開催された「ウェアラブルEXPO」でも注目された、グンゼのウェアラブル事業などについての進捗状況が、2016年東京地区グンゼ事業報告会にて発表された。

 2020年をゴールとする同社の中期経営計画「CAN20(キャン トゥエンティ)は、QOLの向上に貢献する健康・医療分野を成長の核とし、各事業分野の技術や知見を融合させた「ナイチンゲールプロジェクト」と「エジソンプロジェクト」に取り組んでいる。

「ナイチンゲールプロジェクト」では医療現場や患者の声を製品づくりに生かした「メディキュア」を開発。術後の肌や敏感肌を意識した、完全無縫製や洗剤が残りにくい低刺激インナー、頭皮に優しいサポートキャップ、ハイウェストショーツ(2016年内発売予定)などを発売している。

猫背矯正ウェアラブルに牛専用のコンフォートウェアなど、ユニークなグンゼの高機能テキスタイル戦略

「エジソンプロジェクト」は、既存技術、既存ノウハウを組み合わせることによって、組織の壁を超えて、技術や英知を結集し課題解決を図るというもの。新しい技術を開発しても顧客ニーズを掴まないと事業として新しい価値を創造できないと、グンゼが保有する開示可能な技術を公開する、メーカーや研究開発者向けの技術ポータルサイトを立ち上げた。2015年度は約10か月の運営で59件の問合わせがあり、今年はさらに用語集、開発技術集というキーワードを提示する活動を行い、2016年度前半で80件ほどの問い合わせが来ているという。

 同プロジェクトから生まれたのがウェアラブルなどの高機能テキスタイル。肌着、靴下などで同社が培った繊維加工技術、人体適合性評価技術といったアパレル事業と、プラスチック事業、エンプラ事業、タッチパネル事業により培った、電子回路形成技術や表面加工技術といった機能ソリューション事業が、“快適性のある電子部品”というコンセプトを組み、ウェアラブル市場に向けて活動を続けている。

◆衣料型ウェアラブルシステム「美姿勢」

 着るだけで姿勢や心拍などのバイタルデータを測定できる「美姿勢」はNECとの技術協力によるデバイスが装着された肌着で、微弱な電流を通す金属の繊維がセンサーとして編みこんであり、標準姿勢から猫背になると背中の生地が伸びることにより、電気抵抗値が変わりデバイスで読み取って、そのデータをスマホ画面でチェックする。角度によってどのくらいの猫背なのかもわかる。姿勢チェックが基本だが、デバイスを変えれば心拍のようなバイタルデータを取って消費カロリーなども表示することができる。複数の開発部の技術を結合したCFA(クロスファンクショナルアプローチ)を活かし、電気を通すのに伸縮性が出せる肌着というのが大きな特長だ。

 スポーツクラブで実証評価を9月まで行い、ユーザビリティ評価を受けて10~11月に再度商品開発を進めてスポーツクラブ向けのプログラム策定。2017年春にテスト販売を開始予定。個人向けの販売ではなくスポーツクラブ向けのBtoBで、蓄積したデータをスポーツクラブで管理してトレーナーがユーザーにサポートするような形となる。

猫背矯正ウェアラブルに牛専用のコンフォートウェアなど、ユニークなグンゼの高機能テキスタイル戦略

 1月の「ウェアラブルEXPO」ではデバイスが胸のあたりに付いていたが(下記画像左)、女性からの評判が悪かったため、胸の下あたりにデバイスを付けた(下記画像右)。この位置だと非常に安定するので正確なデータが取れるという。

猫背矯正ウェアラブルに牛専用のコンフォートウェアなど、ユニークなグンゼの高機能テキスタイル戦略 猫背矯正ウェアラブルに牛専用のコンフォートウェアなど、ユニークなグンゼの高機能テキスタイル戦略

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