◆洗濯行動を見直すことで汚れ落ちは改善できる
洗濯物の汚れ落ちに関しての調査では、どのタイプの洗剤でも満足度は80点程度で、ユーザーは汚れに対する“あきらめ”を持っていることがわかった。いくつかの要因があるが、まず綿が主流だった時代から、汚れが付きやすく落ちにくい化学繊維や混紡の衣類が増加したこと。次に洗濯機の大型化、節水化により水の使用量が減ることでさらに落ちにくくなったこと。3つ目は共働き、単身、二人世帯の増加でまとめ洗い、詰め込み洗いが多くなったとこと。洗濯は汚れが落ちにくい環境になっているといえるが、汚れをしっかり落とすにはコツがあり、洗濯行動を見直すことで汚れ落ちは改善できるという。
○こまめに洗濯する、まとめ洗いをしない
コーヒーのシミは1週間放置すると汚れ落ちも1割低下する。コーヒーのシミに限らず、汚れは時間が経てば経つほど落ちにくくなる。すぐに洗濯ができない場合は、液体酸素系漂白剤を直接汚れに塗布して洗濯すると、汚れがついた直後に洗濯したのと同じ程度にまで汚れは落ちる。
○目立つ汚れがあれば前処理をする
襟回りや袖口の皮脂汚れには、直接液体洗剤を塗布してから洗濯をする。泥汚れの場合、最初に水で泥を落としてしまいがちだがこれはNG。水で予洗いすると繊維の奥にまで水と一緒に泥がしみ込んでしまい逆に落としにくくなる。泥汚れの部分に液体洗剤を塗布してから水で予洗いすれば、洗剤が泥汚れを包み込むので繊維の奥まで浸透しない。
○詰め込み洗いはしない
詰め込み洗いをすると衣類が洗濯槽の中で動かずに、上部や中央部分の洗濯物の汚れ落ちが低下する原因になる。適切な洗濯物の量は洗濯機の容量の7割を目安にする。
○洗濯ネットを上手に使う
洗濯ネットは洗濯時の衣類の損傷を防止するのが目的だが、洗濯ネットのサイズと洗濯物が合わないと、ネットの中で衣類が動き、かたまってしまい汚れ落ちが低下する原因になる。ワイシャツの場合は30cm×33cmの中型サイズのネットが最適。ネットに入れる際もきちんとたたんで入れた方が汚れ落ちが良く、しわになりにくいのでアイロンがけがしやすい。
○汚れをしっかり落とす洗剤を使う
汚れの種類や衣類の素材に適した洗剤を使う。ライオン製品では、部屋干しには菌のケアをする「ハイジア」「部屋干しトップ」、泥汚れ、汗や皮脂汚れ、体臭などのニオイが気になる場合は「スーパーナノックス」、おしゃれ着を洗うには「アクロン」が最適。
汚れ落ちをさらにアップするには「洗剤+液体酸素系漂白剤」がおすすめ。画像のワイシャツは洗剤のみと洗剤と漂白剤を組み合わせて同じ回数を洗ったもの。襟部分に「ブライト」を塗布して洗うと、黄ばみ汚れに歴然とした差があることがわかる。
毎日着る制服も汚れが付きやすいが、わざわざクリーニングに出さなくても、「アクロン」を使って洗濯機のコースに気をつければ、普段の洗濯と同じ程度の時間でできる。最近の制服は形状記憶素材を使っていることも多く型崩れの心配もないので、月1回程度の洗濯がおすすめ。
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