■連載/ペットゥモロー通信
安産の象徴だけどやっぱり出産は命がけ
犬は一度にたくさんの子犬を産み、お産が軽いことから安産の象徴と言われていますが、実際にはどうなのでしょうか。
昔は大型犬が多く、母犬と比較して子犬が小さく頭数もたくさん産めて安産でしたが、今は小型犬が主流。小型犬の母犬は身体が小さくその身体の割に子犬が大きいため、1~2頭の出産が多く、難産にもなりやすいといわれています。
特に短頭種のブルドッグやパグなどの犬種は、生まれてくる子犬の頭が大きいため難産になりやすく、また身体の小さいチワワやヨークシャー・テリアなども難産になりやすい犬種です。
人間同様、母犬にとって出産はまさに命がけ。お腹の中で子犬が大きく育ちすぎ、自分の力で出産できなかったり、向きや場所などで胎仔がつかえて出て来られずに帝王切開になったりするケースもあります。
また生まれてくる子犬が多い場合、出産の途中で母犬や子犬が弱ってしまい全頭出産できなくなる可能性もあります。それにすぐに気付けないと子犬がお腹の中で亡くなり、母犬までも命の危険にさらされてしまうこともあります。
事前にエコー検査やレントゲンなどで、頭数の確認や子犬の大きさが確認出来るので、自然分娩に耐えられるのか、帝王切開するべきかなど、しっかり獣医師と相談することが大切です。
また、出産は夜間になることもあるので、万が一の場合に備えかかりつけの先生に相談したり、夜間救急病院を調べておくのがいいでしょう。
文/大原絵理香(ペットゥモロー編集部)
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