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2016.08.08

「機能性表示食品」と「トクホ」の違い、説明できる?

食と健康に関する情報サービスを手がけるリンクアンドコミュニケーションは、機能性表示食品制度が導入されてから1年が経過したタイミングにあわせて、消費者が「健康食品」を有効活用できているのか現状を明らかにするために全国の20歳以上の男女1200人を対象にしたインターネット意識調査を実施した。

調査結果では、機能性表示食品への理解があまり進んでいない現状が明らかになった。さらに、特定保健用食品(通称トクホ)や栄養機能食品も含め複数の健康強調表示(ヘルスクレーム)制度が存在する中、消費者がこれらの制度に対応した健康食品をどのように選択すればよいのか困惑している状況も判明。多くの人が健康食品の選択や利用方法に迷う「健康食品迷子」になっており、専門家によるアドバイスが求められる状況がうかがわれる結果となった。

調査結果を受けて公衆衛生学の専門家である東京大学大学院 医学系研究科の近藤尚己准教授は、「企業の責任において機能性を表示するという機能性表示食品制度が導入されましたが、消費者が健康食品を適切に選択し、利用するためには、信頼できる専門家による製品評価やそれをわかりやすく伝えるしくみが必要だといえます」とコメントしている。

健康食品に関する調査

■7割が機能性表示食品やトクホの違いを説明できない

導入から1年が経過した機能性表示食品制度についての認知を確認するため、機能性表示食品や特定保健用食品、栄養機能食品といった健康食品の違いの認識について尋ねた質問に関しては、違いを認識していた人は3割にとどまり(「はっきりと違いを認識」4.0%+「ある程度違いを認識していた」26.8%)、過半数(54.3%)の人は「何となく認識しているが、何が違うか説明できなかった」と回答。全く知らなかった人も約15%(「そもそも3種類も知らなかった」3.3%+「全く認識していなかった」11.7%)に上り、消費者における機能性表示食品を始めとする健康食品への理解があまりなされていない現状が明らかになった。

健康食品に関する調査

■健康食品選びに7割が「迷う」と回答

さらに「健康食品を選ぶ際に、調べれば調べるほど選択に迷ったことはありますか」という問いに対し、何らかの理由で7割近くの人が迷っていることがわかった。(「よく迷う」17.1%+「迷ったことがある」51.7%)こうした状況は多くの人が「健康食品迷子」となってしまっていることを意味しており、消費者が健康食品を適切に選択できる仕組み作りが求められているといえる。

健康食品に関する調査

■健康食品を上手に利用できている人はわずか3割

健康食品を上手に利用できていると思うか聞いたところ、上手に利用できている人は約3割(31.3%)にとどまった。

健康食品に関する調査

これを職業別に見たところ、経営者では5割を超える一方で、パート・アルバイトや契約社員・嘱託の人は3割を切っている。また、職種別では、クリエイティブ・クリエイター系職種が1位(45.0%)、企画・管理系が2位(42.2%)、公務員が3位(41.9%)だったのに対し、金融系専門職(20.0%)、医療系専門職(28.6%)は低い結果となった。

健康食品に関する調査

■7割が健康食品をうまく選べておらず、効果の実感もなし

「利用している健康食品について、実際に効果・効能を感じていますか」との問いでは、7割近くの人(「効果・効能をあまり感じていない」59.2%+「効果・効能をまったく感じていない」8.6%)が利用のメリットを実感していなかった。これに対し「効果・効能を感じている」は32.3%にとどまった。

健康食品に関する調査


■「困ること」の理由の第1位は「表示内容が難しい」

このように、健康食品の選択や利用がうまくできていない人や効果を実感できていない人が多数に上る現状の背景を調べるため、「健康食品を利用する上で困っていることは何だと考えますか」(複数回答)と聞いたところ、ほぼ3人に1人の割合で「原材料や含有成分などの表示内容が難しい」(32.8%)と回答。以下、「種類や表示、制度が様々にあり、区別や判断がつかない」27.3%、「自分自身に健康食品を選ぶ知識がない」25.9%と、多くの人が食品や栄養、制度に関する知識不足の問題に直面している実態が明らかになった。

健康食品に関する調査

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