
■連載/ヨシムラヒロムの勝手に宣伝部長
最近、ドミノピザを頻繁に注文する。
よく言われている話ではあるが、日本の宅配ピザは高い。Lサイズを頼もうものなら、余裕で3500円は超える。無論、その値段では頻繁に注文はできない。しかし、ドミノピザのキャンペーン期間だと話も変わってくる。期間中は金土日の週末全てのピザが半額に。これが頻繁に注文する理由。
50を超えるメニューで、毎度注文するのが一番安いプレーンピザのLサイズだ。メニューで最も安いLサイズで1700円。キャンペーン期間中は、半額の850円となる。
更に、ここからプライズダウン。ドミノピザは注文した際に表示される配達時間よりも、1分でも遅れた場合は500円割引券をくれる。
それを使用すると、ナント350円という異常な低価格でLサイズのピザを堪能できる。YouTubeでサンドイッチマンの動画を見ながら、Lサイズのピザを食べつつ、コーラを飲む。自分でも「これはダメ人間だ。肥満のアメリカ人みたいだ」とも思うが、ピザがうまいんだから仕方ない。
そんなピザライクな人生で、最高の1枚を選べと言われたら間違えなく、中目黒のダ・イーサのマルゲリータを選ぶ。メディアにも幾度となく取材されている、ナポリピッツァの超有名店だ。店主の山本尚徳氏は、世界ピッツァ選手権で2年連続優勝者。それこそ、日本で一番有名なピッツァ職人と言っても過言ではない。
正直なことを書けば、食べる前はなめていたワケ。
「うまいって言ったって、大したことないんだろ」と考えていた。いやはや一口食べた瞬間、自分の無知さを嘆いた。「今までのピザとは違う。これがピッツァか・・・」と唸るほどにうまい。とにかく生地が違う。フランスパンに近い歯ごたえがあり、独特の塩気が効き、噛めば噛むほどに甘くなる。旨味が口に広がり、食べると笑みもこぼれるほどに。
これは2年前のエピソード。それからピザを注文するたびに、ピッツァへの思いを馳せてきた。「なら行けよ」と自分でも思うが、事前に予約し中目黒行き少し並んで食べるのは少々めんどい。そんなダ・イーサの味を忘れかけている最近だ。