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【PC Audio Lab】さらにセンシティブに進化したOJI Specialのヘッドホンアンプ『BDI-DC24B-G Limited』(2016.07.23)

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■Impression

OJI Specialのコンポは地味なデザインが多い。ヘッドホンアンプもシルバー1色でヘッドフォン端子とボリュームのみのシンプルなフェイスだったが、今回はブラックボディになって精悍に、HiRISインシュレーターシステムが採用したゴールドのボルトのおかげで華やかさも感じられる。その音にはいつも驚かされるのだが、今回も期待を裏切らない音を聴かせてくれた。同社のヘッドホンアンプ『BDI-DC 24A-R Extreme』を聴いた時にこれがOJI Specialの完成形と思ったのだが、そうではなかったのだ。

試聴にはbeyerdynamic『T1 2nd Generation』とSENNHEISER『HD800S』を使用した。OJI Specialのリケーブルを使いたかったのだが、間に合わなかったのでどちらも純正のXLR4pinのバランスケーブルで接続している。まず『T1 2nd Generation』から聴いた。いつものSHANTI「BORON TO SING/Killing me Softly With His Song」(96kHz/24bit)が表情を変えた。OJI Specialの特徴は、S/Nがよく粒立ちがあって情報量の多い音なのだが、まず、静寂感が半端なく深い。何もない漆黒の空間から音がフワッと生まれてくる。低域はダイナミックで高域と揃ってハイスピードだ。『T1 2nd Generation』の特徴は厚みのある中低域だが、本機はこれをきちんとドライブしている。今までスパイクをフローリングの床で受けていたが、ここに付属の金属製の受け皿を入れるとさらに低域はタイトに締め上げられ、音像がシャープになる。この方向で攻めるのか、それともボーカルになめらかさを求めるなら、スパイクを外してフェルトを使った方がいい結果が得られた。どちらにしても置き方でものすごく音が変わる。最初、使い勝手を重視してデスクトップに置いたら、全く低音が出ないのに驚いた。

手嶌葵「I Love Cinemas -Premium Edition-/Calling You」(24bit/96kHz)では、すぐ間近にボーカルを感じる。全ての音が鮮明で立体的で響きが美しい。『HD800S』で同じ曲を聴くと、さらに顕微鏡的に解像度が上がる。スーパーリアリズムの絵画を見るかのように画面の隅々までピントが合っているおり、人工的な感じさえする。『HD800』と比較して音楽的になったと言われる『HD800S』でさえモニター的にドライブしてしまう『BDI-DC24B-G Limited』の実力には脱帽だ。

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