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【開発秘話】発売から1か月で600万食以上売れた『カップヌードル リッチ』

2016.07.09

■連載/ヒット商品開発秘話

 2016年に発売45周年を迎える日清食品の『カップヌードル』。現在、発売45周年記念の第一弾として2016年4月に発売された『カップヌードル リッチ』の売れ行きが好調である。

『カップヌードル リッチ』は『カップヌードル』史上初のプレミアムタイプ。上品なスッポン鍋をイメージした「贅沢だしスッポンスープ味」と、濃厚なフカヒレの姿煮をイメージした「贅沢とろみフカヒレスープ味」の2種類をラインアップしている。両方ともコラーゲンを1000mg配合しており、リッチの名前にふさわしい贅沢なスープに仕上がったのが特徴だ。従来からの『カップヌードル』ファンだけでなく、これまでほとんど『カップヌードル』に縁がなかったシニア層からも支持され、発売から1か月で販売累計600万食を突破した。

日清食品『カップヌードル リッチ』

■ターゲットは「アクティブシニア」

 完成に1年ほどの時間を要したという『カップヌードル リッチ』だが、開発の経緯は何か? 『カップヌードル』のブランドマネージャーを務める藤野誠氏(マーケティング部第1グループ)によれば、開発の背景にあったのはシニア層の開拓。『カップヌードル』をこれから拡大していくに当たっての課題の1つとして、60代以上の開拓と支持獲得があったという。

「『カップヌードル』ブランドの各年代別シェアを見ると、60代以上のシェアは他の年代と比べて低いです。和風もののカップ麺ではシニア層のシェアの落ち込みは少ないのですが、『カップヌードル』はそういうブランドと比べると、シニア層のシェアが低い傾向にありました」

藤野誠氏
日清食品
マーケティング部
第1グループ
ブランドマネージャー
藤野誠氏

 このように語る藤野氏だが、シニア向けカップ麺の開発は難しいという。というのも、同社でもこれまで、『カップヌードル』以外のブランドではシニア向けの商品を発売してきたが、思ったほどいい成績を残せていなかったからだ。その理由は、シニアは一括りにできないため。「シニア向けといえば減塩や薄味、といった健康志向でトライしてきましたが、65歳付近が日本の人口ボリュームの中でも最多といってもいい状況では、シニアを一括りにして健康志向の商品を提供するのには無理があります。シニアの方々の嗜好を調べて細分化し、特定の層に向けて商品を提供することが必要でした」と藤野氏は言う。

 シニアを細分化するに当たって活用したのが、アサツーディ・ケイの「アラ☆ダン研究所(R)」が作成したシニアの11分類。この11分類の中から、男性では「エネルギッシュシニア」(現役志向強く流行好き)、女性では「肉食系アラカン」(現役志向の強いリーダー)という、いわゆる「アクティブシニア」を対象にすることにした。「アクティブシニア」を対象にしたのは、『カップヌードル』らしく変わった切り口から攻めることのほか、「アクティブシニア」の人たちは発信力を持っているため。この発信力に期待し、ゆくゆくはシニア層に広く浸透することを狙ったのである。

「アクティブシニア」に食べてもらえる『カップヌードル』をつくるべく、調査を開始。その結果、「アクティブシニア」の人たちは実年齢より10歳ほど若いと思っていることが明らかになった。この結果から、50代の人たちにハマるものをつくれば「アクティブシニア」の人たちも反応する、という仮説を立て、食生活を詳しく調査。毎日の食事を写真に撮ってもらい集めたところ、健康についてはそれほど気を使っておらず、むしろ好きなものを好きなだけ食べている人が多いことが判明した。それに、量は求めず、質を重視していることもわかった。

 以上のような結果から、「アクティブシニア」の人たちには通常の『カップヌードル』よりもワンランク上のものが響く、という結論に至る。こうして『カップヌードル リッチ』は、従来からの『カップヌードル』のファン層に、シニア層を取り込むために企画された。

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