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2016.07.09

ペットのがん治療最前線「期待を集める実験的治療」

■連載/ペットゥモロー通信

 

Dr.岡本のペットのがん治療最前線

-がんの治療(4)-

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今回から、がんの実験的治療について解説します。《前回の記事を見る》

実験的治療とは?

これまでも話してきましたが、外科手術、化学療法、放射線治療の3つが標準的がん治療と呼ばれています。実験的治療は、まだその手法や治療効果が確立していないものの、将来の治療法として可能性があると期待されているものです。人医領域では、標準的がん治療で効果が得られなかった患者は、しばしば実験的治療を希望されることがあります。また医師の方も再発したがんや末期がんの患者に対して実験的治療を紹介し、勧めることもあります。

残念ながら獣医領域では、実験的治療に関しては極めて情報が少ないのが現状です。今回から数回にわたって獣医領域でも可能な実験的治療について紹介していきたいと思います。

表1は現在獣医領域で可能な実験的治療です。

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表1. 主な実験的治療

今回は、免疫療法に関して解説します。免疫療法は大きく分けますと、非特異的に免疫を活性化する方法(全身の免疫を活性化し、がん細胞を攻撃する)と特異的に免疫を活性化する方法(がん細胞を直接攻撃する免疫細胞を誘導する)があります。獣医領域でよく用いられているのは、非特異的に免疫を活性化する方法です。

医学領域では、免疫療法は3大がん治療法に次ぐ第4のがん治療法として注目されています。いっぽう獣医領域では、がんの免疫療法はまだごく少数の先生が実施されているにすぎません。免疫療法は、免疫学の発達とともに進化してきました。

代表的な免疫療法を表2にまとめました。その大半は非特異免疫を活性化するものです。免疫療法の初期に研究されたBRM療法(Biological Response Modifier:生物学的応答調節物質)とは、体内で何をしているのか実態がよくわからないが、それを使えば体の免疫反応が強く出るというモノを使う治療法を総称しています。代表例がキノコ製剤で、アガリスクや各種の健康食品がここに含まれます。

その後、インターフェロンなどの生体にとって免疫を活性化させる物質(サイトカイン)の発見があり、これらの物質が使用されるようになりました。1960年台に免疫を担当する細胞が発見されると、これらの細胞を利用した免疫療法(活性化自己リンパ球療法)が盛んにおこなわれるようになりました。

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表2.代表的な免疫療法

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