
■連載/メンズビューティー通信
地中海料理に欠かせないオリーブオイル、居酒屋でとりあえず頼むミックスナッツやアボカドサラダ。普段何気なく食べるこれらの食品には、すごい健康効果が秘められていることをご存知だろうか。今回は、地中海のおふくろの味と言えるあるオリーブオイルなどに含まれる健康成分について紹介しよう。
長寿に健康、美容となにかとすごい地中海料理!
1960年代に世界各国の食生活と病気に関する調査が行われた。その際、地中海沿岸地方は他の国々に比べて心臓疾患による死亡率が低いことが判明。原因を調べていくと、この地域では食生活にオリーブオイルをふんだんに使用する習慣があることがわかり、オリーブオイルに含まれる『オレイン酸』の効果に注目が集まった。
『オレイン酸(oleic acid)』とは、植物油の主成分である脂肪酸のひとつで、オリーブオイルや、紅花油、ヒマワリ油、ナッツ類などに多く含まれている健康成分である。
生活習慣病予防に美肌効果、『オレイン酸』の健康効果がすごい!
『オレイン酸』は、動脈硬化や心臓疾患などの生活習慣病を改善、予防する効果をはじめ、高コレステロールなどが原因で過剰に増えた悪玉(LDL)コレステロールを抑制し、血管を健康に保ってくれる。また、『オレイン酸』は小腸で消化吸収されにくいため、腸の働きを活性化させる性質を持ち、便秘解消にも効果がある。さらに、肌のターンオーバーを促進させ美肌効果も得るという万能ぶりだ。
肉やナッツ、菜種油など身の回りに『オレイン酸』がたくさんあった!
『オレイン酸』は、アーモンド、カシューナッツなどのナッツ類、豚肉、鶏肉などの肉類、枝豆やとうもろこし、油揚げや豆腐などの大豆類など、非常に多くの食品に含まれている。なかでもオリーブオイルにはひときわ多く含まれておりオレイン酸の語源にもなっている。また、森のバターといわれているアボカドにもたくさん含まれており、『オレイン酸』だけでなく食物繊維やビタミンEなどもバランスよく取れることからこちらもおすすめだ。
体に良いからといって取り過ぎは禁物
『オレイン酸』はあくまでも脂質なので、過剰摂取をすると肥満のリスクが高まってしまう。特にアーモンドなどのナッツ類は高カロリーなので食べ過ぎには気をつけよう。
『オレイン酸』を含む食材はスーパーやコンビニで売っているので、少し意識を向けるだけで手軽に摂取できる。食べ過ぎに注意しつつ『オレイン酸』が含まれている食べ物を意識的に食生活に取り入れるといいだろう。
記事提供/メンズビューティー http://beauty-men.jp/