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2016.06.07

転職活動が思うようにできないという人の真相

■連載/あるあるビジネス処方箋

 勤務先に不満があるのに、仕事に追われ、転職をしようとしてもなかなかできない。そのまま、ずるずると月日が経っていく。いつしか、会社の貴重な戦力となっていき、辞めることができない状態に陥る。そういう人は意外と多い。そもそもなぜ、多くの人は転職したいと思いながらも実行できないのか。その理由について、私の会社員時代の経験や、取材先で見聞きすることを参考にしながら考えてみたい。

■実は転職したくない

 転職活動をするためには、まとまった準備期間が必要だ。「志望動機」や「転職先の会社でやりたい仕事」などを考え、職務経歴書やエントリーシートにまとめなければならない。ところが、これがうまくなかなか書けない。面接試験のことを想定し、プレゼンする材料も揃えなければならない。これも簡単には見つけられない。こんなことをしている間に、応募の締め切りが迫り、時間切れで結局、あきらめてしまう。これが、転職ができない大きな理由の1つとなっている。

 これらの作業がスムーズにできないのは、転職しようとするその会社に興味や関心があまりないからともいえる。強い関心があるならば、エントリーシートに書く材料も、面接で話す内容もたくさん出てくるはず。結局、今の会社に何らかの不満があり、たまたま求人広告を目にして、衝動的に「ここに転職してみようかな」と思っただけなのだろう。そういう気持ちもわからないでもないが、そもそも焦る必要はないのだ。書く材料や話す内容がないのは、「この会社に転職するべきではない」というメッセージだと思ったほうがいい。

■お金(活動資金)がない

 転職活動は、ある程度のお金が手元にないと苦戦を強いられる。勤務している会社を辞めて、無職になると、当然、収入がなくなる。貯金などを使って、職を探さざるを得ない。すぐに内定を得ることができればいいのかもしれないが、無職の期間が長くなると当然焦り、精神状態もすさんでしまう。すると、「この会社には行く気はない」と思う会社にもエントリーせざるを得なくなる。ところが、面接にのぞむと心にもないことを話してしまい、内定をもらおうとする。

 こういう心理状態だと、内定をもらって入社しても、結果的に、心にもやもやを抱えた状態で、早いうちに不満を抱え、辞めていく。そして、こんなことを繰り返しているうちに、キャリアが破たんしていき、労働市場での価値も大きく下げてしまう。

 多少の不満があろうとも、現在の会社には籍を置き、毎月、安定した収入を得ることが必要だ。アルバイトだけの収入では限界がある。1か月、数十万円(額面)の収入が入ってくるルートを確保しつつ、転職先を探すのが安全だ。焦った状態で決断すると、いいことはあまり起こらない。

転職活動が思うようにできない本当の理由

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