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2016.05.23

千葉大が「病気にかからない予防ワクチン」の開発に着手

千葉大学(徳久剛史学長)は、最先端の粘膜免疫の理論・技術で世界屈指の研究者を有し、ノーベル賞受賞者を多数輩出するカリフォルニア大学サンディエゴ校と共同して、感染症・アレルギー・ガン等の次世代型粘膜ワクチンの開発を目指す研究センターを双方の大学内に設置することを発表した。このセンターの設置により、「病気にかからない予防ワクチン(次世代型粘膜ワクチン)」の開発に取り組み、世界規模での健康増進と生活の質の向上を目指す。

次世代型粘膜ワクチン

■「感染症にかからない予防ワクチン、アレルギーやガンのワクチン」の開発

エボラ出血熱・新型インフルエンザ・エイズなどの新興・再興感染症や、ぜん息・花粉症・食物アレルギーといったアレルギーは、主に口腔・消化器・呼吸器・生殖器などの粘膜組織で発症します。その粘膜面の免疫システムを理解・コントロールし、これらの疾患を予防・治療する研究が注目されている。

現在の注射型ワクチンは、重症化を押しとどめるだけで体を感染から十分に守ることはできない。本プロジェクトが開発に着手するワクチンは、病原体の入口である粘膜において免疫力を上げ、病原体の感染そのものを止めることができる「病気にかからない予防ワクチン」であり、完成すれば、「世界初となる次世代型粘膜ワクチン」となる。

次世代型粘膜ワクチン

千葉大学は、国際粘膜免疫・アレルギー治療学研究拠点として、カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)に「San Diego研究センター」を、千葉大学亥鼻キャンパスに「千葉研究センター」を、それぞれ平成28年4月に設置。UCSDは、ノーベル賞受賞者を多数輩出した大学で、免疫学、システム生物学、メタボロミクス、天然物化学研究が盛んであり、アレルギーの基礎研究においても優れた成果を出している全米トップクラスの大学だ。

千葉大学−UCSD共同研究拠点の責任者である中山俊憲教授は以下のようにコメントしている。

「実用化可能なシーズを新たな治療法として社会に還元するため、今後、異分野融合連携や産学連携の強化、日本を含む形で全米規模での臨床試験などを行い、10年後を目途に新治療法の開発を目指します。この研究により、健康に長生きするためだけでなく、病気にかからないワクチンの開発における新コンセプトや技術を世界に向けて発信し、世界の健康増進と生活の質の向上に貢献します。

千葉大学は、8年前よりUCSDの教授6名を千葉大学客員教授に任命し、教員や学生が相互交流を盛んに行うなかで、最先端研究と若手研究者育成に力を入れてきました。今回、この取組をさらに発展させる形で千葉大学とUCSDが同じ規模の資金を出し合って共同研究センターを設置します。3年後には千葉大学とUCSDの大学院生が両方のキャンパスで学ぶ日米共同大学院プログラムを開始する予定です」

■関連情報

・千葉大学 http://www.chiba-u.ac.jp/
・千葉大学大学院医学研究院免疫発生学教室 http://www.m.chiba-u.ac.jp/class/meneki/

文/編集部

 

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