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2016.05.22

なぜ今、映画は「IMAX」で上映されるのか?

■美しい映像を迫力あるスクリーンで楽しめるIMAXに注目せよ!!

 ここ数年、映画館やシネマコンプレックスでよく見かける「IMAX(アイマックス)」というキーワード。今までよりも美しい映像を楽しめそうな印象だが、IMAXとはどんなものなのだろうか。映画を観るなら、ぜひ知っておきたいIMAXのしくみと魅力について、全3回に渡って、解説しよう。

なぜ、今、映画は『IMAX』なのか?

第1回「IMAXって何だ?」

■話題作や超大作が上映されるIMAX

 一般社団法人 日本映画製作者連盟の統計によると、2016年1月現在、国内では一般の映画館とシネマコンプレックスを合わせて、3437のスクリーンがあり、2015年は一年間にのべ1億6663万人、前年度比で3.4%増が来場しているという。興行収入も前年度比4.9%増の2171億1900万円と、好調に推移している。

 一時は閉館や廃業などで落ち込んだ映画館の数だが、この十数年は1つの施設で複数のスクリーンを持つシネマコンプレックスが各地にオープンし、映画業界は再び活況を取り戻しつつある。

 そんな各地のシネマコンプレックスで、ここ数年、「IMAX」というキーワードをよく見かけるようになってきた。主に洋画の話題作や超大作はIMAXで上映されることが多く、昨年も『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』や『007  スペクター』、『ジュラシック・ワールド』などがIMAXで上映され、人気を集めた。大きな画面で迫力の映像が楽しめると言われるIMAXだが、これはどういうものなのだろうか。

スター・ウォーズ/フォースの覚醒
(C) 2016 & TM Lucusfilm Ltd. All Rights Reserved.
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』は、5月4日(水)<スター・ウォーズの日>よりMovieNEX(4200円+税)で発売、4月27日(水)よりデジタル配信中

 IMAXはカナダのIMAX Corporationが開発した映写システムと動画フィルム規格のことで、言わば、映画の撮影方式と映写システムを指す。一般的に、映画は35mmのフィルムで撮影され、映画館では映写機にフィルムをセットし、スクリーンに投影する。最近ではフィルムの映像をデジタルデータに変換したものを業務用プロジェクターを使って、スクリーンに投影するデジタルシネマが主流になっている。

 これに対し、IMAXは70mmの専用フィルムで撮影し、撮影時と同じサイズのフィルムで上映する。ただし、このIMAXで使われる70mmの専用フィルムは、単純にフィルム幅が2倍になるだけでなく、縦方向のサイズも大きいため、35mmフィルムの10倍の面積に映像を記録する。しかも35mmフィルムでは垂直方向にフィルムが送られるの対し、IMAXの70mmの専用フィルムは水平方向(横方向)にローリング・ループ方式でフィルムが送られるため、より滑らかで高精細な映像を記録することができ、巨大なスクリーンに投影しても撮影時の美しさをそのまま再現できるポテンシャルを持つと言われている。

 ただし、IMAXの70mm専用フィルムは、フィルムが大きいゆえに撮影機材も巨大で、劇場映画などの撮影には不向きだと言われてきた。カメラなどの機材のコストをはじめ、編集やフィルムのコストも高く、かなり予算的に余裕がなければ、IMAXフィルムでの撮影が難しいとされてきた。

■映画『ダークナイト』で注目

 一般的な35mmフィルムに比べ、高解像度で美しく、迫力のある映像を楽しめるIMAXだが、実用面やコスト面での制約もあり、長らく劇場映画では使われず、博物館やテーマパークのような施設で上映される記録映画(ドキュメンタリー映画)などに使われることが中心だった。ちなみに、世界で初めてIMAXで制作された『タイガー・チャイルド』という映画は、1970年に大阪で開催された万国博覧会の芙蓉グループのパビリオンで上映され、世界初のIMAX 3D映画『ザ・ユニバース』は1985年に開催されたつくば科学万博の富士通パビリオンで上映されたとされており、日本はIMAXとも意外に縁が深い。

 そんなIMAXが多くの人が楽しむ映画の世界において、一躍注目を浴びることになったのが2008年に公開された映画『ダークナイト』だ。この映画はアメリカのコミック『バットマン』を実写化したもので、2005年公開の『バットマン ビギンズ』に続くシリーズ第2作として公開された。この映画の監督であるクリストファー・ノーランは、劇場用映画として初めてIMAXの70mm専用フィルムで一部のシーンを撮影し、業界中を驚かせた。『ダークナイト』では冒頭の銀行強盗のシーンなどがIMAXで撮影されたと言われており、実際に映像を見ると、それまでの映画にはなかった独特の解像感を創り出している。CGによる描写が多いと言われる現在の劇場映画において、実写撮影にこだわり、なかでも重要なシーンをIMAXの専用フィルムで撮影することで、他の映画にはない臨場感を演出しているわけだ。その後、クリストファー・ノーラン監督は『ダークナイト ライジング』や『インターステラー』でもIMAXによる撮影を行ない、IMAX劇場映画の第一人者としての地位を確立している。

ダークナイト ダークナイト
『ダークナイト』
ブルーレイ 2381円(税別)/DVD 1429円(税別)
ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
(C)2014 Warner Bros. Entertainment Inc.

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