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2016.05.17

「会社を辞める」と言い続けて3年も居続ける社員の本心

■連載/あるあるビジネス処方箋

「もう、辞めよう」「俺、辞めるわ」。こんなことを言いながら、なかなか辞めない。そのまま、ずるずると3年も今の職場に居続ける。そして今後もそのままいるような気配のある人が職場にいないだろうか。私が会社員の頃、周囲にいた。上司もそのひとりだった。当時から、私はこの人たちを密かに観察してきた。今回は「辞める」「辞める」と何度も口にしながら、3年もいる社員の本心を分析してみたい。

■注目を浴びたい 

「辞める」と言ってその後、3年もいるならば、本気で辞めようとは思っていない。さすがに「3年」は長い。他社の中途採用試験を受けても、受からないのかもしれない。いずれにしろ、今後、少なくとも数年間は在籍するだろう。もしかすると、10年後もいるかもしれない。いや、定年までいる可能性すらある。

 本人は、周囲の社員たちから注目されたいと思っていることが考えられる。あるいは、「大丈夫?」などと同情してほしいと願っているのかもしれない。本来は、仕事ができて、高い人事評価などを得た上で認められるべきなのだが、力がないからそれができない。だからこそ「辞める」と言う発言で、周囲の関心をひこうとする。

■自分を奮い立たせている

「辞める」と言いながら、3年間もいる人は、自分を奮い立たせているのだ。つまり、「よし、辞表を出すぞ!」と言い聞かせている。会社を辞めることに慣れていない人は、辞表を出すことで緊張する。委縮し、上司や人事部ときちんと話し合うことができない人もいる。「辞める」「辞める」と繰り返すことで、自分にカツを入れているのだ。「俺は、辞めることなんか、怖くないぞ」と言いきかせているのだろう。

「辞める」と言って辞表を出し、退職するまでは、通常、上司や人事部も機械的に、事務的に対応することが多い。そうでないと、業務が進まないからだ。つまり、一人の社員の退職のことまで真剣には考えていないのだ。そんな時間も心の余裕もない。ところが、辞めることに慣れていない人は自意識過剰になり、深刻に考えてしまう傾向がある。

「会社を辞める」と言い続けて3年も居続ける社員の本心

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