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2016.05.14

サービス選択の決定打は「楽曲数」、定額制音楽配信サービスの今後を占う

トレンド総研は、昨年実施した「音楽聴取方法と音楽配信サービス」に関する意識・実態調査をふまえて、2015年の相次ぐ定額制音楽配信サービスのローンチから約1年がたったタイミングで、あらためて「定額制音楽配信サービスの利用実態」に関する調査を実施した。

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2015年5月の「AWA」のローンチを皮切りに、「LINE MUSIC」や「Apple Music」など、日本でも定額制音楽配信サービスが大きく花開いた昨年は、まさに“定額制音楽配信サービス元年”と言えるだろう。それから約1年が経過し、定額制音楽配信サービスは日本でもようやく定着の兆しを見せていると捉えられる。

「定額制音楽配信サービスの利用実態」に関する調査

国際レコード産業連盟(IFPI)の最新の発表によると、2015年はCDなどの物理媒体の収益をダウンロードやストリーミングなどデジタルの収益が初めて上回り、約20年ぶりに音楽産業全体がプラスに成長。背景には音楽配信サービスの台頭などが確実に影響しており、音楽の可能性を考えるにあたって象徴的な年であったとともに、一般ユーザーへのこうしたサービスの浸透ぶりがデータからもわかる1年となった。そんな中、「Spotify」など海外サービスの上陸の可能性もあらためて示唆されており、定額制音楽配信サービスの定着、および、日本の音楽業界全体の今後の発展に向けて、2016年は昨年にも増して鍵となる1年だと考えられる。

そこで今回、トレンド総研は、国内で提供されている定額制音楽配信主要5サービスの特長を比較・分析するとともに、それらの現ユーザーの音楽聴取実態について調査を実施。また、調査結果をふまえて、昨今の日本の定額制音楽配信サービスの動向や、国内の音楽業界の情勢などについて、音楽ジャーナリストのジェイ・コウガミ氏に取材を行なった。

■【サービス比較】定額制音楽配信サービス、国内主要5サービスの比較

はじめに、昨年新たに国内でローンチされた定額制音楽配信サービスのうち、主要5サービスの比較・分析した。今回は、2015年にローンチされた、AWA、LINE MUSIC、Apple Music、Google Play Music、Prime Music(ローンチ順)を比較した上で、その特長について分析した。

<サービス基本情報>

「定額制音楽配信サービスの利用実態」に関する調査

<サービスの特徴・考察>

昨年、国内でいち早く定額制音楽配信サービスをローンチしたのはAWA。定額制音楽配信サービスは海外サービスの参入がこれまで議論の主役になりがちだった中、日本発のサービスとして注目を集めた。日本ならではの音楽業界事情やアーティストの事情なども鑑み、国内音楽業界全体を活性化させる試みにも注力しており、また、機能面では一般ユーザーでもプレイリストが公開・シェアできる、キャッチコピー通り「音楽との出会い」を体現している点が特長的。それに続いたLINE MUSICは特にLINEアプリの既存ユーザーである若年層を中心に話題に。学割の料金プランを唯一導入しており、LINEのプロフィールと連動して音楽が設定できるなど、高校生~大学生を中心とした学生層に対して定額制音楽配信サービスの定着をはかっている様子がうかがえる。

夏以降はApple Music、Google Play Musicの二大海外サービスが国内でもサービスを開始。いずれも特長はその圧倒的な提供楽曲数だが、プレイリストやそのシェア機能、歌詞表示機能などは他サービスと比較すると重視されていない側面も。さらにその後、秋に登場したPrime MusicはAmazonプライム会員が利用できるタイプの定額制音楽配信サービスで、月額換算した際の利用料金は最安クラス。ただ、その分提供楽曲数や機能面では他と比べるとやや劣る部分もあり、あくまで既存のAmazonプライム会員向けの一機能として捉えられている部分もあると言える。

それぞれに特長がある中で、こうしたサービスにおいて重視される楽曲数以外の基本スペックでは、価格も概ね横並びになってきており、オフライン再生や対応デバイスなども今後各サービスに大きな違いはない程度に拡充されていくことが想定される。サービスローンチ当初は、無料試用期間終了後の有料会員の定着化がその後を左右すると見られていたが、ユーザーへの価格面でのベネフィット提供という視点だけではなく、アーティストへのフィーの分配といった視点もこうしたサービスにおいては注目されるようになった今、有料会員の拡大、定着化はまさに各サービスの命運を握っていると言える。

その一方で、基本スペック以外の面でサービスの差別化の鍵になりうるのが、ユーザーの音楽体験を深める機能だと考えられる。例えば「AWA」が打ち出しているようなプレイリストを公開・シェアできる機能は、ユーザーにとっては新たな音楽体験であり、音楽を楽しむ新しい選択肢になるものだと言えるだろう。こうした「音楽を楽しむ」側面での機能の拡充や、サービスを通じた新たな音楽体験の創出こそが、今後ユーザーに選ばれるひとつのポイントだと言えるかもしれない。

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