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【PC Audio Lab】ClassAアンプの復権、解像感と空気感に優れた音!OJI Specialのパワーアンプ『MA-1 Model 6H』(2016.04.28)

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■連載/ゴン川野のPC Audio Lab

ClassAアンプの復権、解像感と空気感に優れた音。OJI Special『MA-1 Model 6H』

■Introduction

OJI Specialと言えばハイエンドヘッドフォンアンプを作る国産メーカーである。自社の音を追求するためネットワークプレーヤー、D/Aコンバーターも開発製品化しており、いずれも素晴らしい音を聴かせてくれる。同社代表の西尾氏から連絡があり、10年間のフィールドテストと技術開発を経てモノラルパワーアンプをMシリーズが登場するという。彼が選んだ方式はPureClassAである。

ClassAと言えば真空管アンプ時代からある伝統的な手法で、まあカンタンに言えば増幅素子の特性のいいとこだけを使って歪みを減らすから音はいい。でも大出力は出せなくてアイドリングから電流ドンドン流す、その結果、熱くなるので空冷ファン必須。これに対してClassDはアイドリング電流はなんとゼロ、ファンがいらず密閉構造OK、小さくて軽い電源部で大出力が取り出せて、インピーダンスが下がってもへっちゃら、でも音はイマイチとされてきた。その認識を改めたのがSPECのモノパワーアンプ『RPA-W5ST』である。これを聴いてすっかりClassDアンプの信奉者になった。拙宅のApogee『Duetta Signature』はインピーダンスが1.5Ωまで下がってパワーアンプを壊すと恐れられたオールリボン型スピーカーなので、とにかくドライブ能力の高いアンプが必要。ClassDとの相性がいいのだ。

■Concept

OJI Special『MA-1 Model 6』のスペックは20W(4Ω)である。つまり8Ω負荷だと出力10Wという真空管アンプ並みのパワーしか出せない。これには理由があってシングルプッシュプルを採用したからなのだ。一般的なトランジスタアンプはMOS-FETなどの増幅素子を複数個使うことで大出力を得ている。パワーアンプのサイドに巨大なヒートシンクが付いているのはこれらのトランジスタの放熱を助けるためにあるだ。『MA-1 Model 6』は増幅素子のわずかなバラツキを嫌って1ペアの素子のみを使っている。

ちなみにプッシュプルというのは1ペアのトランジスタで交流信号の上と下を互いに受け持って増幅する方式で、ClassAの場合は働いていない方の素子にもアイドリング電流を流し続けるため、クロスオーバー歪みが発生しない。ClassABでもクロスオーバー歪みを打ち消す工夫がされている。つまりトランジスタアンプではシングルプッシュプルがもっともシンプルな増幅回路と言える。

『MA-1 Model 6』は出力20Wにしては強力な電源を搭載している。200Wオーバーのトロイダルトランス、ショットキーダイオード、10万μFaradの電解コンデンサーを採用して、常に余裕のある電流を供給しているのだ。さらにファイナル段ではDCからNON NFMを採用。同社の基本理念であるComplete Balance Driveに対応している。

シャーシにも新たな試みが成された。High Rigidity Insulater Systemと呼ばれるもので、設計段階から3点支持を前提に三角形の中心にトランスやコンデンサーを配置、さらに左右対称になるように部品を配置している。重量を支持する脚は強度が弱い底板ではなく、厚みのあるフロントパネルとリアパネルに削り出しのステーをステンレスボルトで固定する方法を選択。さらに接地面のインシュレータはピンスパイクと硬質フェルトシートの2種類が付属して好みの音質にチューニングできる。

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