■「中身を取り出したらもういらないんだけど 」
空き缶、という言葉を聞いてあなたはどんなイメージを抱くだろうか?ほとんどの人は廃棄物としての缶をイメージするだろうし、何の感慨も感じないだろう。そんなイメージの盲点をつくのがこの『Landscape Organizing Boxes』。台湾のデザイナーによる製品だが、主に缶の蓋の部分をデザインすることによって、アクセサリーケースやペンスタンドといった製品に仕上げている。例えば「Volcano」と名前のついたもの。火山をモチーフにしたデザインが缶の蓋に施されており、ペン立てとして使用することができる。また「Waterfall」は蛇行する河のような溝がデザインされているので、ネックレスのチェーンなどをここになぞらせて収納するようだ。他にも「Basic」、「Hill」、「Valley」といったラインナップがあるので、気になった人は「designboom」のHPを覗いてもらいたい。この『Landscape Organizing Boxes』、もちろん蓋を開ければ更に内部に収納が可能な点は、一般的な缶と同じだ。価格はいずれも56ドル(約6,000)。元が缶であることを考えると(別にリサイクル品でもないにせよ)実感値が張る印象は否めない。なかなかバリエーション違いで複数揃えて使うということは難しいそうだ。上記のHPから購入することが可能だ。
■「大事なのは味の方でしょ?」
確かにその通りなのだが、もしもカトラリーが話せたら「見た目や雰囲気の演出も大事だ!」と言い出すかもしれない。『DRESS Ichimatsu Full Set』は市松模様が施されたカトラリーセット。重要なのは柄の部分ではなく金属部分に模様が施されている点。これを可能にしたのが三次元レーザーの存在だ。おかげで着色することなくカトラリーに模様を施すことに成功している。それにより食事中や食器洗いの際の摩擦によっても模様が消失する心配をしなくても済む。価格は税抜き5,020円で、「ARIGATO GIVING」にて販売されている。金属部分に模様を施すアイデアは他のデザイナーも何人も考えてきたことだろう。優れた構想があっても、技術がそれに追いついていない、という例は思った以上に多いのかもしれない。