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2016.04.09

週刊秘境酒場★暗闇の中にポツリと佇む祐天寺の絶品中華呑み屋『O』

■連載/カーツさとうの週刊★秘境酒場開拓団

暗闇の中に幸せすぎる絶品中華呑み屋、祐天寺『O』さんの評価

オヤジス度    ★★
エルドラ度    ★★★
オヤジナリティー ★★

 3か月ほど前から気になっている店があった。

 場所は東横線の祐天寺。午後9時頃だった。なんかイイ呑み屋はないか? とプラプラ裏道を歩いていると、どんどん道は暗くなり、人通りも皆無。あ〜もうこの先に店なんかね〜か、引き返そうかな〜…という状況になってきた。

 その時である!! 前方50メートルにうっすらと赤い光がまたたたいているのが目に入った。はて? こんな暗い、誰も歩いてないような通りに赤提灯か? オレはタヌキに化かされているじゃないか? という不安を感じつつも、その赤い光を目指し歩いた。

 するとそこには、ポツリと佇むかのように一軒の中華料理屋が…。

 この店。不思議なことにやけに全体が赤く光ってる。なんでだろうとよく観察してみると、店名の『O(仮名)』と書かれた赤提灯の光もあるが、その赤さの最大の理由はその入口のドアにあった。

 ほら、昔の喫茶店とかの入口でよく、ブ厚いプラスチックなのかアクリルなのか、色付き透明のドアってあったの覚えてない? 店内がボンヤリと薄暗く透けて見えるドアなんだけど、70年代の“喫茶スナック”っていう「どっちだよ?」な名称の店のドアによく使われてたヤツですよ。思い出してくんないかな?

 あのドアが入口に使われててね。それも赤いヤツ。それで店内が“喫茶スナック”とかよりも明るいから、店の中の光が赤い透明のドアを通して外に漏れでてて、もうドアの周辺が真っ赤っ赤に染め上がってる!

 その赤さが、ただ者じゃない凄味と歴史をズシズシッと醸し出してる。駅前の繁華街から隔絶されたこんな場所で、この風格のあるたたずまいは、地元の知る人ぞ知る名店に違いない!!

 オレはいても立ってもいられず、その赤いドアを開けた。 

 するとこれが満員!! 4人掛けのテーブル2ツと5席ほどのカウンターだけの小さな店ではあったけど、オレが入る余地はまるでなし!! おまけにそのテーブルやカウンターの上には、ビール瓶に紹興酒と日本酒の一合呑みきりのガラスのトックリみたいな瓶が何本も飲み干して置いてある。

 ある程度予想はしてたけど、飯も喰えるが酒も呑める、素晴らしき地元の憩いの場! ジャンバー酒場ならぬジャンバー中華喰呑場ですよ。店頭も赤いが、客の顔も赤いという、この絶妙なるシンクロニシティー!!

 入店はできなかったけど、

「いい店見つけた!!」

 という充足感でオレはその『O』をあとにした。それから3か月、オレはついに再び『O』にやってきた!!

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