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30周年を迎えたロンドンLGBT映画祭、専門家が選んだ作品BEST30

2016.04.08

■連載/Londonトレンド通信

この3月16日から27日まで開催されたロンドンLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)映画祭は、今年が30周年。1986、87年と国立映画劇場でゲイ映画特集が組まれたのが始まりで、1988年からロンドン・レズビアン&ゲイ映画祭となり、2014年にBFIフレア・ロンドンLGBT映画祭という現在の名称になった。BFIは英国映画協会の略、フレアは揺らめく炎、放射の意。

30周年を迎えたロンドンLGBT映画祭

今ではヨーロッパ最大のLGBT映画祭に成長、三大映画祭で栄冠に輝いた作品の参加や新作のワールド・プレミアもあり、土曜の26日までで2万5000人あまりの観客を集めた。最終日の日曜27日には人気参加作が再上映された。 

テムズ川南岸にある国立映画劇場もBFIサウスバンクと名を変えているが、映画祭メイン会場であることは変わらない。そこで記念すべき年を飾った開幕映画から、30周年記念として発表されたLGBT映画ベスト30までをご紹介したい。

ワールド・プレミアとなった開幕映画がベン・A・ウィリアムズ監督の長編デビュー作『The Pass』。2014年にロイヤル・コート・シアターで上演されたジョン・ドネリーによる同名舞台劇の映画化で、自身のセクシュアリティーに苦しむプレミア・リーガーを描く。

30周年を迎えたロンドンLGBT映画祭

主人公となるプレミア・リーガー役のラッセル・トヴェイ、娼婦役のリサ・マグリリス、ボーイ役のニコ・ミラレグロが舞台と同じ配役で、もう1人のプレミア・リーガーが舞台でのゲーリー・カーからアリンゼ・ケニになっている。

遠征先でホテルの一室を分かちあい、お互いにチームメイト以上の感情を抱く新人プレミア・リーガーの2人だが、自身の気持ちに戸惑う主人公はサッカー選手として大成していくほど苦悩を深めていく。最後に遠く隔たった2人が並ぶことで、社会的な成功と個人としての満足、何が幸せなのか考えずにはいられない。

この劇/映画の背景にはホモフォビックなサッカー界がある。ジャスティン・ファシャヌ(1998年自殺)が、1990年、公にゲイであることをカミングアウトした初のサッカー選手となったが、それに続いた選手は四半世紀たった今までわずか10人を数えるばかりだ。

もう1本、長編デビュー作ながら上出来の作品がロレンツォ・ビガス監督『From Afar』。ベネチア国際映画祭のコンペティションにベネズエラ映画としては初選出され、最高賞である金獅子賞を獲得した。

30周年を迎えたロンドンLGBT映画祭

町で拾った少年を自宅に招きいれ、関係を持つわけでもなく、代金を払って服を脱がせ、自慰する主人公。まっとうな仕事を持ち、静かな独身生活を送る中年男性だけに、底知れぬものを感じさせる。子悪党のような少年の登場で展開していくストーリーの結末がお見事。一時は見えそうに思えた主人公の奥底が、その結末によってさらに深くなる。

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