
3月29日、パナソニックが最新カーナビ『ストラーダ F1D』を発表した。この商品はこれまでの市販カーナビにはなかった新しいコンセプトで注目を浴びているという。いまや成熟市場とも言えるカーナビに、どのような新風を巻き起こそうとしているのか、早速試乗してその使い勝手をチェックしてみた。
<私たちが試しました!>
ライター・ナカザワ
カーナビ発売当初からその進化を見て来たカーナビの生き字引。「カーナビを変えるとカーライフが快適になる」が持論。
編集担当・イシザキ
子供の頃からクルマにカーナビは当たり前だった世代。カーナビはスマホで充分と考えている。
■既存のカーナビの限界を破った新発想
ナカザワ「パナソニックから発表されたばかりの新カーナビ『ストラーダ F1D』を搭載したクルマの試乗だね」
イシザキ「今やカーナビはクルマを買えば普通に搭載されているものでしょ。それに最近だとスマホでも十分事足りる。これまでになかった新コンセプトといわれても、果たして魅力的に感じるかなぁ」
ナカザワ「そう言うひとの方が、これまでのカーナビとの違いがわかるかもよ。早速乗ってみましょう! 従来のカーナビにはなかった新しいコンセプトで開発されたのは一目瞭然でしょ?」
パナソニック『ストラーダCN-F1D』
ブルーレイディスクBD-R/RE、DVD-R/RW、CD-R/RW、SDナビ、地デジ、FM/AM対応。オープン価格。
イシザキ「うわ、デカっ! というか、飛び出してる。でも、なんだか不思議な感じ。これまでカーナビと言えば、コンソールボックス内に収まっているか、コンソールの上にディスプレイを置くタイプばかりだったけれど、この『F1D』はコンソール部にしっかり収まっていながらディスプレイが浮いていると言うか、前にせり出している」
ナカザワ「これがこの商品の最大の特徴である『9V型 ダイナビッグ ディスプレイ』。これまでカーナビのディスプレイサイズは7V型が主流だった。しかし、『F1D』は9V型を採用しているんだね」
「でかっ!」と思わず驚くインパクト。初めは大画面タブレットが付いているのかと思ったほど。
イシザキ「そもそも市販のカーナビはどうして7V型が主流なの?」
ナカザワ「カーナビのディスプレイの主流が7V型なのは、クルマの装備品はDIN規格というドイツが制定した工業規格(日本のJIS規格に相当)を採用しているから、7V型が限界だった。今回パナソニックが採用したのは、クルマに装着する本体はDIN規格に合わせ、ディスプレイは本体の前にせり出す、フローティング構造。これで画面サイズは規格に縛られず、大画面化が可能になったんだね」
イシザキ「これまでは7V型以上のディスプレイはなかったということ?」
ナカザワ「実はこれまでの市販カーナビにも9V型以上の大型ディスプレイを採用したモデルはあったけれど、それらは車種に合わせた専用のパーツが必要だったんだ。だから装着できる車種も約20車種に限られていた。その点、この『F1D』なら、装着できるクルマは140車種以上。新車のみならず、現在所有しているクルマでも多くの車種で大画面にすることができる」
ディスプレイに隠れたところに本体がある。本体はDIN規格に準じており、クルマへは大きな加工を必要せず、装着することが可能だ。
@DIME公式通販人気ランキング