
■連載/ヨシムラヒロムの風土フード 下ネタだからこそ造形のこだわりが重要!?沖縄の珍みやげ『ちん○すこう』開発秘話
ここのコーナーで紹介していくのは地元民でも知らない可能性のある品々。新たな名産品を作るために、試行錯誤した結果できてしまったもの。そのなかには、都会に住んでいたら絶対思いつかないグルメも多い。地方住民の生活や文化から誕生した全く新しい名産品候補群だ。僕は、それを「風土フード」と呼ぶことにした。
この連載を始めるにあたって編集者Iからは、同じ県のネタはやらないようにと言われた。連載3回目にして、そのタブーをさっそく破ってしまったワケで。
前回書いた沖縄の風土フード『鮫ジャーキー』に続き、またもや沖縄の菓子を紹介する。
先日、高田馬場のBIGBOX催事場で沖縄物産展に出くわした。通常、菓子を販売する場合、賑やかに積み購買欲をそそらせるのが定石。しかし、この菓子は端っこにポツンと置かれていた。雨の日にダンボール箱に入れられ、捨てられた子犬のような侘しさ。気になって名前を見て、驚愕。思わず二度見してしまった。
ちんこ!?
すこう・・
「ん・・・、ちんこすこう!?」
名前をしっかりと読んで驚愕した『ちんこすこう』である。再度、書く『ちんこすこう』だよ。
読んで字のごとく、ちんこの形をしたちんすこうである。
それこそ、『ちんすこう』って「ちんこっぽいよね」とは長年、誰もが思っていたコト。
しかし、そういった野暮なことを言う人はノットアダルトだ。カッコイイ大人は、そういった確信犯、いや、確チン犯を現行犯逮捕はしない。
彼女との初めての沖縄旅行にて。
ホテルのテラス、お土産に買ったちんすこうを見つめながら「ちんすこうって、ちんこっぽいよね」なんて言ったらそれこそ台無し。お楽しみ、夜の『ちんこすこう』もないだろう。