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【仕事の処方箋】なぜ、上司は会社を辞めていく部下に「君が思うほど人生は甘くない」と言うのか?

2016.03.22

■失望

「君が思うほど人生は甘くない」は、上司が自らの人生への失望を表わした言葉ともいえる。上司は年齢や役職のことを考えると、簡単に今の会社を辞めることができない。責任があれば、なおさらだ。もし、30代後半から50代という年齢なら、会社員人生の先がある程度、見えてくる。例えば、昇格や賃金などは今後、どうなっていくのか、およその察しがつく。それが「明るい未来」ならばともかく、期待したようなものではない場合もある。むしろ、管理職や役員のポストが減ったり、賃金が伸び悩んでいる以上、「失望」を感じる人のほうが多いだろう。そんな時、部下が退職し、立派な会社に転職することを知ると、素直に祝福する気にはなれないものだ。上司の会社員人生にはもう時間がない。30代前半までくらいの部下には、そういった意味で時間がある。そんな焦りもあるのかもしれない。
 
■自尊心

 上司というものは、部下の前で威厳を常に保っていたいと考えている。しかし、部下が会社を辞めていく以上、もはや、どうすることもできない。人事評価で低く扱うことも、他の部署へ追い出すこともできない。役員や人事部などに「あいつは使えませんよ」と嘆くこともできない。そんな上司が、最後の最後に口にする捨て台詞が、「君が思うほど人生は甘くない」なのだ。つまり、最後まで自分の威厳を保とうとする言葉だといえる。ただこれは自信のなさの表われ、とみることができるかもしれない。

 誰もが、「隣の芝生は青い」と思う。業績がよく、業界や世間でも話題の会社に転職する社員がいると、程度の違いはあれ、多くの人はうらやましく思ったりする。上司もそのように感じるだろう。そのこと自体は、問題ではない。だが、別れの言葉に、「君が思うほど、人生は甘くない」がふさわしいかどうかは、考える必要がある。そして、なぜ、上司がそんな言葉を口にしたのか、と辞めていく社員の側も冷静に思い起こすべきではないだろうか。「君が思うほど人生は甘くない」は、上司と部下の双方にとって深い意味を持った言葉なのだ。

文/吉田典史

ジャーナリスト。主に経営・社会分野で記事や本を書く。著書に「封印された震災死」(世界文化社)、「震災死」「あの日、負け組社員になった…」(ダイヤモンド社)、「非正社員から正社員になる!」(光文社)、「悶える職場 あなたの職場に潜む「狂気」を抉る」(光文社)など、多数。近著に「会社で落ちこぼれる人の口ぐせ 抜群に出世する人の口ぐせ」(KADOKAWA/中経出版)も好評発売中。


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