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【仕事の処方箋】なぜ、上司は会社を辞めていく部下に「君が思うほど人生は甘くない」と言うのか?

2016.03.22

■連載/あるあるビジネス処方箋

 私は2006年に会社員を辞め、フリーになった。送別会の時、50代半ばの上司(担当役員)から、「君が思うほど、人生は甘くない」と言われた。部下を送り出す時の言葉としては、厳しい感じがした。この10年間、あの上司はなぜ、こんなことを言ったのかと時折、考えることがあった。実は、取材先でも「君が思うほど、人生は甘くない」という言葉を部下に言う40〜50代の管理職を見たことがある。この言葉は部下が他の会社に転職する時に使われることが多いようだ。今回はなぜ、上司は部下が辞める時、「君が思うほど人生は甘くない」と口にするのか、その上司の心理に迫りたい。

■嫉妬心

 会社を辞める時、残る社員たちから祝福される可能性は低い。送別会があるかもしれないが、それは“タテマエ”と受け止めたほうがいい。多くの人の本音は、辞めていく社員に対し、不満や妬み、嫉妬に近い思いがあるようだ。もちろん、何の関心もないという人もいるだろう。上司も本当のところは、部下が辞めることを面白いと思わないはずだ。現在の会社よりはるかに業績がよく、知名度や実績があり、将来性もある会社に行くとなれば、なおさら不愉快だろう。そもそも上司は部下のことを常に管理していたいという思いがある。それが、防衛本能というものだ。そんな思いがあるからこそ、自分の下を離れていってしまう部下に、思わず心の奥底にある言葉が出てしまうのだろう。「君が思うほど人生は甘くない」という言葉は、上司の嫉妬心の表われ、とみることができる。

■心の傷

「君が思うほど人生は甘くない」という言葉は、日頃から、その上司が感じとっていることである可能性が高い。言葉は思考の表われ、といわれる。普段から考えていることだからこそ、発せられたのだ。一切、思ったとがないようなら、こんな言葉は出てこないだろう。その上司はおそらく、これまでに何らかの挫折を経験してきたはずだ。例えば、昇格が同世代の社員よりも遅れたり、若い頃に転職をしたのに、不本意な会社に就職せざるを得なかった、など。思い描いたように仕事ができなかったり、上司などから軽くあしらわれたりしているかもしれない。私生活でも心が満たされない状況にあるのかもしれない。いずれしろ、多くの人が思うほど順調な道を歩んでいない可能性がある。「君が思うほど人生は甘くない」は、上司の心の傷を意味している可能性がある。

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