
雑貨は〝買うもの〟から〝作るもの〟に変わろうとしている。自分が欲しいと思うものを自ら作り、売る時代となっている。
プチプラ雑貨のブームで、年々売上を伸ばしている雑貨業界。2013〜14年の主要10社の売上高は約4500億円に達した。今その牽引役になっているのが、「ふつうの人」が大胆な発想で作った雑貨たちだ。学生や主婦、企業に属さないアーティストなどを対象に、実際の商品化を狙ったコンテストが複数の企業で開催されている。
今回、『雑貨大賞』を受賞した乙幡啓子さんは、「『湖面から突き出た足』製氷器」の制作理由を「思いついたものを作ってみただけ」と話す。人から見れば“くだらない”と一笑されそうなものを、遊び心で生み出すことで得られた勝利ともいえる。
■『雑貨大賞』(主催/VillageVanguard)
全国395店舗の雑貨店を運営する『ヴィレッジヴァンガード』が主催。日本のものづくりを牽引する次世代のクリエイターを発掘することを目的に、昨年から開催されている。美術系の学生、個人で活動するアーティストなどが、発想力豊かなレベルの高い作品を出品しており、2回目の今年は1500件以上の応募があった。受賞作品は商品化されるものも。
11月3日、ヴィレッジヴァンガード主催の『雑貨大賞』の表彰式が行われ、入賞作品が発表された。審査員のひとり、やついいちろうさん(エレキコミック)は、「今年は、実用的ですぐにでも商品化できそうな作品が多かった」と好評価した。
〈大賞は〉『「湖面から突き出た足」製氷器』
出品者/乙幡啓子さん。大胆発想で堂々の大賞受賞。こんな氷ができたら…。かの金田一映画のワンシーンを思わせるコップから突き出た足の氷はホラー? それともコント?
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