
■連載/阿部純子のトレンド探検隊
◆風をイメージしたインテリア性の高いデザイン
2016年10月から発売されるダイキン工業の住宅用マルチエアコンの室内機として、新たにナインアップに加わった「UXシリーズ」が発表された。住宅の個性化、多様化の流れを受けてエアコンもインテリアに調和するデザインに対する欲求が高くなっており、そうしたニーズに応えるためグローバルなデザインを結集して作られたのが「UXシリーズ」だ。
エアコンのデザインは従来の機能や性能価値から、感性に訴える価値へシフトしている。ダイキンは2006年からデザイン表現に取り組んできたが、新しいUXシリーズには、ドイツと日本に拠点を持つデザイン会社「イエローデザイン」のアレキサンダー・シュラッグ氏がダイキンヨーロッパと共同でデザインを担当した。テクノロジーイノベーションセンター 先端デザイングループリーダー主任技師の関 康一郎氏はこう話す。
「UXはダイキンヨーロッパでコンセプト立案されて作られたもの。2006年からダイキン全体としてコンセプトをグローバルに共有しており、イエローデザインとはダイキンヨーロッパとプロダクトデザインなどでコラボを進めていた。最近は他社もデザインエアコンを発表しているが、弊社としても薄型エアコンに以前から取り組んでおり、デザイン性はさらに進んできている」