
■連載/大森弘恵のアウトドアへGO!
2月に行なわれた「ジャパンキャンピングカーショー2016」を皮切りに、全国で新型キャンピングカーのお披露目が始まった。
軽キャンピングカー人気は堅調で、バンコン(※)のベース車両もコンパクトなモノが増加。大型で知られる輸入キャンピングカーにもコンパクトなモデルがチラホラ見られる。また、ヒーターや冷蔵庫を安心して使え、いざというときにも役立つため、来場者はユニークな充電システムに高い関心を見せていた。
※バンをベースに改造されたキャンピングカー。
2月11-14日の4日間で6万1629名が訪れた「ジャパンキャンピングカーショー2016」
プリウスベースの「キャブコン」。いざというときの非常電源にもなるとアピール
そんな中、ひときわ目立っていたのが、世界初とも言える”お遍路仕様キャンピングカー”。発表したのは香川県高松市の岡モータースだ。『エブリイ』をベースとし、畳風レザーベッドマット、こたつ、障子という和風テイストの内装で、お遍路仕様と名乗るだけあり、金剛杖用ホルダー、納経帳を収められる棚、菅傘用フックを装備しているのがおもしろい。
自身もお遍路経験があるという岡宏治社長は「四国八十八か所の霊場は道幅が狭く、宿もなかなかとれません。主力は軽キャンパーのミニチュアクルーズですが、せっかく四国にある会社ですので”遍路エディション”を作ってみたところ、大きな反響を得ました。もちろん、日常の足としても使えます」
ベッドマットは畳風レザーで、こたつ、障子などとことん和風にこだわった作り
和箪笥のような取っ手がついた棚。納経帳や地図の収納にちょうどいい
岡モータース/ミニチュアクルーズ 遍路エディション。見た目はシンプルな『エブリィ』だ。定員は4人、就寝定員は2名。178万円+税~