
「周りの友人が入っているから」「保険会社に入っている友人に勧められたから」保険に加入している若い方に、保険加入のきっかけを聞くと、このような答えが非常に多いのです。しかし、保険の本当の目的は何なのでしょうか?この“目的”をしっかり考えて加入することがとても大事です。
保険はなぜ入るのか?
そもそも私たちは民間の保険に入る前に、社会保険に加入しています。この社会保険の内容をしっかり理解することが、保険選びの第一歩です。例えば、医療に関して。私たちの病院での支払いは3割負担です。さらに高額療養費制度というものもありますので、一般的な所持の方だと1か月入院して100万円の費用がかかったとしても、これらの公的補助を使用すると、食事代やテレビカード代などを合わせても必要なのは日額でだいたい5000円程。
つまり保険というのは、社会保険、そして自分の貯金などでまかなえない部分を民間の保険で補うというのが基本的な考え方です。極端な話、お金があれば加入する必要はありませんし、お金がなければ逆に手厚い保障を検討する必要があります。
保険に入る目的は大きく7つあります。先ほど、医療の例を出してお話しましたが、保険加入の目的としては、大きく7つあると考えています。
1、万一の生活資金・住宅資金・教育資金
2、死亡整理資金・生活立て直し資金
3、病気・ケガ
4、就業不能・介護
5、資産形成・貯蓄
6、相続・贈与
7、災害・事故
この7つの目的を軸に、今の自分にはどの保障が必要なのかということを考えて保険を検討しましょう。
■30代、独身と結婚している場合で入るべき保険に違いはあるのか
独身のときは“自分のことだけ”を考えれば良いので、多くの人が病気になったときのための医療保険などを主に検討するでしょう。また、将来のことを考えて貯蓄型の保険に入る方もいるかもしれません。しかし、結婚すると、自分のことだけを考えればいいというわけではありませんね。“家族”のことも考えなければなりません。
もしも自分が死亡した場合に、家族の生活費や子どもの教育資金をしっかり確保しておく必要があります。先ほどの7つの目的考えると、まさに1に該当しますね。結婚は保険見直しのタイミングとよく言われていますが、なぜ見直すのかというと “家族のための保険”を考えなければならないからなのです。結婚だけでなく、自分の置かれている立場や環境が変化したときは、保険の見直し時期であるということを覚えておきましょう。