
最近のPCは、デスクトップ、ノートに関わらず、IT業界の中でもけっして注目度の高いカテゴリーではなくなってきた。しかし、年初に米・ラスベガスで行なわれた家電の見本市「CES2016」を取材していると、新しい潮流を目にすることができた。まず、NECが超軽量な2in1ノートPC『LAVIE Hybrid ZERO』を発表。この機種は11.6インチのディスプレイを搭載しているが、そのディスプレイが外れてタブレットになるという2in1構成で、約798gという軽さを実現している。ちなみに、これはディスプレイが外れる2in1のPCとしては世界最軽量だという。長いPCの歴史を見ても、重さが800gを切るというのは驚異的だ。ちなみに、日本では2月25日から発売されることになっている。
「CES2016」の会場で、実際にキーをタイプしてみたが、昨年登場した13インチの『LAVIE Hybrid ZERO』と比較しても、タッチフィーリングが向上した印象がある。NECの関係者によれば、基本的にはキーボードは『LAVIE Hybrid ZERO』から変わっていないということだったが、ディスプレイサイズが11.6インチと微妙に小さくなったため、剛性が微妙に上がって、キーボードの下支えが安定したのかもしれない。
このような超軽量モデルの新製品を発表したのは、NECだけはない。レノボは「ThinkPad」シリーズも従来の『X1 Carbon』より軽量な新世代の『X1 Carbon』を展示していた。ちなみに重量は約1209gで従来モデルより100gほど軽くなっている。ちなみに『X1 Carbon』はディスプレイサイズが14インチと大きいので、単純に『Lavie』より重いというのは当たりまえだ。