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【PC Audio Lab】信じがたい低音域の解像度!MrSpeakersの平面駆動型ヘッドホン『ETHER』『ETHER C』

2016.02.05

■Performance

「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」(192kHz/24bit)を聴く。ヘッドホンアンプではなくCHORD『DAVE』に接続した。不安をかき立てるような30Hz以下の超低域から主旋律が始まる。フルオーケストラの厚みのある音だ。平面駆動型では、どんな音楽も風のようにさわやかになってしまうことがあるが『ETHER』にその心配はなかった。ティンパニーの音は短く素早く皮がピンと張られているような緊張感がある。地を這うような低域が塊にならず、楽器ごとに分離して聞こえるのは平面駆動型の特徴だが、特に『ETHER』では低域の解像度がずば抜けて高い。

SHANTI「SHANTI'S LULLABY/When You Wish Upon A Star」(96kHz/24bit)ではSHANTIのボーカルの出だしがフワッと軽く、のびのびと開放的だ。音の粒立ちがよく音場は左右に広い。佐咲紗花「SAYAKAVER. /LEVEL5-judgment-」(96kHz/24bit)はワイドレンジでスピード感があり、全ての音がクッキリとフォーカスが合って奏でられる。360°から音のシャワーを浴びるかのような快感だ。

Dan Clark氏は『ETHER』の設計にあたって、タイムドメインに注目、特に低域のトランジェントを大切にしていると語った。日本語で言えば位相特性が良く音像定位と音場感に優れ、音の立ち上がりと消え際、例えばアタック感などを大切するという意味だ。彼はまたスピード感も大切だと言っていたので、平面駆動型に帰結するのは必然だと思った。

密閉型の『ETHER C』は当然のことだが『ETHER』よりもS/N感が向上して、音像がセンターに集中したように感じる。開放的でのびのびとした音はハウジングに閉じ込められ内省的で、よりモニター的に聞こえた。これは私の好みではないが、ダイナミック型の密閉式ヘッドホンと戦う実力を持ったヘッドホンである。

■研究結果

MrSpeakers『ETHER』は平面駆動型の最先端をいくヘッドホンだ。解像度が高く、繊細で、広々とした音場感を持ちながら、従来の平面型の弱点であった中低域の音の薄く、音がサラサラしすぎることもなく、クセのない音を聴かせてくれる。『ETHER』の試聴後に、PHILIPS『Fidelio X1』を聴くと低域の量感はあるが、混濁して混沌たる音であることに愕然とした。

私はいままでbeyerdynamic『T1 2nd Generation』が最高と思っていたが認識を改める時が来たようだ。直接、聴き比べないとわからないが『ETHER』の方が、低域の解像度が高いような気がする。『T1』は高域に独特の華やかさがあるが、『ETHER』は中庸をいくヘッドフォンである。音は華麗過ぎず、モニター的過ぎず、わずかに柔らかい。バランス接続にも対応しているので、いつかハイエンドヘッドフォンアンプを使って、その実力をとことん味わい尽くしてみたいものだ。『ETHER』が切り拓いた平面駆動型の新たな音の地平を全てのヘッドフォンマニアにぜひ聴いて欲しい!

●『ETHER』は全域で高解像度
●『ETHER』は音場感が素晴らしい
●『ETHER』は中低域に厚みがある
●『ETHER』はバランス接続対応
●『ETHER』はいいアンプで鳴らしたい

(文/ゴン川野)

ゴン川野のPC Audio Labオーディオ生活40年、SONY『スカイセンサー5500』で音に目覚め、長岡式スピーカーの自作に励む。高校時代に150Lのバスレフスピーカーを自作。その後、「FMレコパル」と「サウンドレコパル」で執筆後、本誌ライターに。バブル期の収入は全てオーディオに注ぎ込んだ。PC Audio Labもよろしく!

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