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2016.01.21

【開発秘話】東京モーターショーで話題になったトヨタのコンセプトカー『KIKAI』が目指すもの

 昨年秋に行なわれた第44回「東京モーターショー2015」で、話題になったコンセプトカーがある。人とクルマ(機械)との関係性を改めて提案するコンセプトカー『TOYOTA KIKAI』だ。このクルマは、機械は本来、人間の思想や情熱、知恵が生み出した愛すべき存在であり、クルマを人の手が生み出す「機械」と捉え、その精巧さ、美しさ、素朴さ、あたたかさ、動きの面白さなどの豊かな魅力で「人とクルマ(機械)の関係再構築」を目指し、造られた。まさに、従来のクルマの常識にとらわれない、新たな魅力を提案するコンセプトカーだ。最近のモーターショーでは、ほとんど目にすることのない“アナログ”感たっぷりのこのクルマはどのようにして生まれたのか? @DIME編集部では『TOYOTA KIKAI』の生みの親である、トヨタ自動車 未来プロジェクト室の陶山和夫主任に話を伺った。

【開発秘話】東京モーターショーで話題になったトヨタのコンセプトカー『KIKAI』が目指すもの

■『TOYOTA KIKAI』

【開発秘話】東京モーターショーで話題になったトヨタのコンセプトカー『KIKAI』が目指すもの

 従来、ボディに隠された機械そのものの魅力を前面に出す革新的な造形。機能そのものをダイレクトに表現することで、エクステリアの構成要素とした。燃料タンクやリザーブタンク、排気管など細部までこだわった造形に加え、アナログ的なメーターやスイッチの採用により、味わいのある機械との対話を実現する。
・外形寸法/全長3400×全幅1800×全高1550mm
・ホイールベース/2450mm
・乗車定員/3名

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【開発秘話】東京モーターショーで話題になったトヨタのコンセプトカー『KIKAI』が目指すもの

編集部(以下、編集)「いきなりですが、このクルマ、実際に走ることはできるのでしょうか?」

陶山氏(以下、陶山)「車両は建物の中に展示してあるので運転はできませんが、運転席に座ることはできます。エンジンもかけられますが、走らせることはできません」

編集「エンジンはかかりますか?」

陶山「実は工場の中で走らせたことがあります」

編集「その動画、ぜひ公開してほしいですね。面白いと思いますよ」

陶山「走らせたと言っても、汚い工場の中なので……」

編集「でも、あえて汚い工場の中を走っているほうがカッコいいのでは?(笑) ところで陶山さんは普段、どんな仕事をされているのでしょうか?」

陶山「そうですね、まずは私がどんな仕事をしているのか、ということからお話したいと思います。そもそも、商品企画は通常、商品事業企画部がフルモデルチェンジも含めて全般を担当するのですが、私が所属する未来プロジェクト室という部署は、普段の商品開発の延長線上にないモビリティーを造り出していくことをミッションとしております。そこには、ハードウェアだけじゃなく、新しいビジネスモデルだとか、シェアリングのようなサービスも含まれます。

 その中で、1年~1年半に1回ぐらいのペースで、上層部にプレゼンをして、新しいコンセプトを考え、そこからモーターショーなどで出展する、というようなことをやっています。未来プロジェクト室自体は、11名しかいない小さな部署ですが、技術の専攻分野とデザインの専攻分野の3部署と合同で1年から1年半に1回のペースで、新しいコンセプトを皆で考えるという仕事をしてきました」

※関連記事/トヨタに「未来プロジェクト室」という謎の部署があるって知ってた?

編集「商品化の可能性がないようなものも対象になりますか?」

陶山「そうですね、プロトタイピングとかいろんなデザインシンギングとか、そういったものも含めて、例えば『i-Road』オープンロードプロジェクトなどもやっています。『i-Road』を東京の都心部でモニターの方々に乗っていただいたりして実証実験をやって、そこでのフィードバックを検証したり、ビジネスモデルを模索したりといった企画もやってます」

【開発秘話】東京モーターショーで話題になったトヨタのコンセプトカー『KIKAI』が目指すもの
トヨタ自動車
未来プロジェクト室 主任
陶山和夫氏
40歳。本社の商品企画を経て、2012年に現在の未来プロジェクト室へ。愛車は『ヴィッツ』。

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