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40代、50代の6割以上が「60歳以降も働き続けたい」(2015.12.30)

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 厚生労働省から、2015年10月21日に「高年齢者の雇用状況」集計結果が発表され、高齢者の雇用環境の整備が進む現状が明らかになる中、味の素株式会社は、全国の40代~70代の男女計2000名を対象に実施した「60代以降の就業及び健康」に関する意識と実態のインターネット調査について結果をまとめた。調査の結果、40代、50代の6割以上の人が60歳以降も働き続けたいという意向を示した一方で、40代から70代の6割の人が60歳以降の就業に対する不安のトップに体力面への不安を挙げており、また60代、70代では筋力の低下に懸念を示す割合が高いなど、高齢者が就業に関して体力、健康面で不安を抱える実態が明らかになった。

 加えて、40代と比べて、60代、70代では、人との出会いやつながりを大事にしたい、社会や地域に役立ちたいという思いが強く、さらに60歳以降も働いている人の方が、リタイアしている人よりも、達成感ややりがいを求めるなど、人生に対して高い意識をもっていることから、高齢者の就を支援することが生活の充足感をみたし、QOL(生活の質)の向上や健康寿命の延伸につながることが示唆された。

■40代、50代で60歳以降も働き続けたい人は6割以上

『60歳以降の就業意向』に関して、40、50代の「働きたい」、「どちらかといえば働きたい」と考えている人の合計は、6割以上。また男女別で見ると、40~60代男性では 約7割が働きたい意向を示した。『リタイアした年齢』について、60代、70代の人がリタイアした年齢は平均62.8歳、『何歳まで働くと思うか』との設問には、60代、70代でまだリタイアしていない人は平均70.7歳まで、40代、50代では平均62.5歳まで働くと思っており、年代間で違いがみられた。

「60代以降の就業及び健康」に関する意識と実態のインターネット調査

 40代-70代が考える、60歳以降の就業に関する不安の1位は「体力」で6割以上、次いで「健康 維持」。「雇用先が見つからない」などの雇用環境よりも体力・健康に対する不安が上位に入った。『60歳以降の就業に関する不安』について、全体のトップは「体力的に続けられない」、次いで「健康を維持する」が上位に並び、「雇用先が見つからない」は4位、「自分に向いている仕事がない」は5位、と体力面での不安が高い傾向を示す結果となった。年代別で見た場合、40代、50代では約7割が体力面の不安を示している。また、『体力の衰え』に関する設問においては、5年前に比べると8割の人が、10年前と比べると9割の人が「衰えを感じている」と回答したことがわかった。

■60歳以降の就業で体力面が不安とされる中、60代、70代では「足の筋力の低下」、「握力の低下」など筋力の低下を実感し、「足腰が弱くなった」などロコモティブシンドロームになりやすい傾向に

 60歳以降の就業不安に続き、現在の健康実態を把握するため、『身体で気になること』について年代別で見たところ、60代、70代では、40代と比べて「足の筋力の低下」や「握力の低下」が、70代では「腕の筋力の低下」についても高い値を示し、一方で40代では、60代、70代と比べて「疲労感・疲れやすい」が高い傾向にあることがわかる。

 また『5年前と比べて身体に起きていること』については、60代、70代では、筋肉の低下などからロコモティブシンドロームになりやすい状態が懸念されているが、本調査でも、60代、70代において、「足腰が弱い」、「つまずくことが多い」、「片足立ちで靴下がはけない」などで3割を超える結果となっている。

 この結果について、高齢者研究の第一人者である、鈴木隆雄氏(桜美林大学加齢・発達研究所所長、大学院教授)は、以下のようにコメントしている。

「加齢に伴う心身の機能の減弱は避けられるものではありません。ただ、危険な“老化サイン”を見逃さずに予防をすることが重要です。今回の調査でも、60代、70代の3~4割程度の人が、5年前と比べて「足腰が弱い」、「つまずくことが多い」、「歩くスピードが遅い」、「片足立ちで靴下がはけない」と感じていることを示しています。これらは、寝たきりになりやすい転倒のもっとも危険なサインといえます。また今回の調査は、インターネットで行っていることから、60代、70代でも比較的元気な方にサンプルが偏っている可能性があります。偏りを考慮すると、実際には、老化サインが出ている人はもっと多く存在している可能性が高いということです。60歳以降も、筋肉、骨、関節を維持して元気で働ける状態を長く保つためには、これらのサインに早く気づき、どのようなリスクがあるのかを見極め、適切に対処することが必要になります」

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