みんなのお買い物ナビ @DIME

  1. TOP
  2. >連載
  3. >コンサルタントやベンチャー経営者の…

コンサルタントやベンチャー経営者の話を鵜呑みにすべきでない4つの理由(2015.12.08)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

■連載/あるあるビジネス処方箋

 コンサルタントやベンチャー企業の経営者が、会社員の職場での働き方、組織などについてコメントするニュースや記事をよく目にする。参考になることもたしかに多いが、会社員の頃からいつも疑問に感じていたことがある。会社員の立場からすると、発言の内容がありえないと思えるようなことだったり、非現実的だと感じるがことがあったからだ。そんなものを真面目に受け入れると、大きな損をすることになりかねないと思っていた。なぜ、そうなるのか? コンサルタントやベンチャー企業の経営者の取材をしていると、その理由が次第にわかってくる。今回は、その主な理由を4つ挙げてみたい。

1.「会社員」の経験が浅い

 私は取材を通じて、25年の間、30〜50代のコンサルタントやベンチャー企業の経営者200〜300人に接してきた。その7〜8割は、会社員の経験が10年以内の人ばかりだった。新卒で入り、何らかの不満や思いなどがあって退職し、コンサルタントや経営者となったパターンが多い。このようなコンサルタントやベンチャー企業の経営者は、実は「会社員」のことをわかっていない人が多い。例えば、会社員の頃、面接官として採用試験に関わったり、部下の育成などで苦労した経験などに乏しい人が多いのだ。部下を持つことなく、管理職を経験しないまま、退職したという人も少なくない。また、上司との間でトラブルを抱えながら、苦しみ抜いたという人も少ない。

 ましてや、非管理職の頃、労働組合の役員などを経験した人はほとんどいない。部署の管理職やリーダーとして、部下をまとめ、チームをつくった経験のある人も少ない。チームとして業績を上げ、役員などから高く評価された人を見つけるのは、さらに難しいことだ。こういう人たちが会社員の生き方について語るのだから、その内容は得てして抽象的で、具体性に乏しいものになったりする。

2.現場で得る知識が少ない

 コンサルタントやベンチャー企業の経営者たちは、会社員としての経験が浅いため、会社の仕組みや体制、社員たちの考えていることや不満を、細かく把握していないことを心得ている。それらを補うために、社会人の大学院に通ったり、ビジネス書や雑誌などを読みあさる。しかし、会社員の思いや考えは、会社という組織の中で働いてみないとわからない。ビジネス書や経済誌などを読んで解決するぐらいなら、会社員は苦労しない。

 知識や情報を得ることは尊いことだが、会社員の心をつかむためには、組織の中に身を置くことこそが必要である。会社というものは、理屈ではわからないもののほうが多い。ところが、コンサルタントやベンチャー企業の経営者たちは、そのような煩わしいことを否定し、会社を簡単に辞めてしまったという人も多い。自ずと会社員の心とはかけ離れた方向に進んで行ってしまう可能性が高いのだ。

【仕事の処方箋】コンサルタントやベンチャー経営者の話を鵜呑みにすべきでない4つの理由

1 2 >>
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
@DIMEのSNSはこちらからフォローできます
  • Facebook
  • Twitter
  • ジャンルTOPへ
  • 総合TOPへ

TOPへ

小学館雑誌定期購読小学館のプライバシーステートメント広告掲載について

© Shogakukan Inc. 2018 All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
掲載の記事・写真・イラスト等のすべてのコンテンツの無断複写・転載を禁じます。