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見つめてはいけない!?出没が相次ぐ猿たちの裏事情

2018.04.02

 昨今、日本各地でサルやクマ、シカ、タヌキなどが街に出没したニュースが続き世間を騒がせている。里山に繋がる地域ならともかく、都会のど真ん中に猿やタヌキが突然現れて“大捕物”となるケースも今や珍しくない。一部の観光地では増えた猿が明らかな“脅威”になっていることも少なくないようだ。

■神聖であるはずのサルが街の“脅威”に

 インド北部のヒマーチャル・プラデーシュ州の州都・シムラーは、イギリス統治領時代の建物が残る独特な街並みで観光地としての人気も高く、夏場の避暑リゾートとしても有名な街だ。多くの観光客を集めるジェイクー・テンプルをはじめとする悠久の歴史を持つヒンズー教寺院などもある風光明媚な観光地のシムラーは今、ある“脅威”に直面しているという。その脅威とは、街に住みついた猿である。この“脅威”の実態を如実に物語る動画が少し前にネット上に投稿され、世界中の多くのメディアを賑わせたのでご存知の方も多いだろう。

見つめてはいけない!?出没が相次ぐ猿たちの裏事情
“売られたケンカ”を買って飛びかかる猿。

◎動画はコチラ

 シムラーの街の人通りの多い道を歩いていたリュックを背負った青年が、道端に猿がいるのに気づき腰を屈めて物珍しそうに覗き込んでいると、視線に気づいた猿が素早くフェンスによじ登って高い位置から青年を威嚇。噛みつかんばかりに口を突き出して青年に食ってかかる様子はまさに“脅威”そのものだ。

 これに青年もカチンときたのか、猿に向けて手を上げて中指を立てるという某四文字ポーズをとった矢先、猿は野生の瞬発力で飛びかかり青年の顔めがけてドロップキックをお見舞い! 青年が後ろに倒されてしまうほどの威力で、猿は素早くフェンスを越えて安全地帯へと移動。この意外性溢れるドロップキックには驚かされるばかりだが、映象を何度か見ていると、それなりの“常習犯”らしい慣れた身のこなしのようにも思えてくる。確かにこのような猿に住み着かれることは街の“脅威”だ。

 ヒンドゥー教において、猿は神聖な存在で、古くからの寺院が多いこの地域にはもともと猿が放し飼いのような状態で、信者からエサを与えられながら住み着いていたのだが、ここ最近はこの動画に象徴されるように街の厄介者になってしまったのは皮肉なことだ。一説によると、シムラーには今では30万頭もの猿が住み着いているといわれ、一部の猿は“強盗団”化し観光客が持っている食べ物を隙あらば横取りしようといたるところで目を光らせているという。住人の空き巣被害も深刻で、食糧の他に紙幣も盗み出すというから安心して家を空けることもままならないのだという。そして昨年末には最悪の悲劇が起っている。

 2014年11月、シムラーの住人である2児の母親が、家のバルコニーに出ていた際に猿の不意打ちに遭い、足を踏み外して転落死する事故が起きている。また続いてその翌週には通学中の女児が路上で猿に噛まれて重症を負ったという。シムラーにあるリッポン病院の報告だけでも、猿に噛まれたという被害が毎月60件もの数にのぼっているということだ。

見つめてはいけない!?出没が相次ぐ猿たちの裏事情
Hindustan Times」より。

“神聖”な猿を大目に見ていた住人と行政だったが、いよいよ見過ごせない事態を迎えて最近になって対策に乗り出し、一時的に保護したメスの猿に不妊処置を施している。これまで8万5000頭の猿に不妊手術が行なわれたということだ。しかし今年に入ってから、動物愛護団体のPETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)から不妊手術の中止を求める主張が行政当局に対して行なわれ、事態は一筋縄ではいかなくなっているようである。野生の猿が多く生息している日本においても決して対岸の火事ではないだろうし、また同じように野良猫の問題などにも関連してくる話題だろう。

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