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”才能を見出す”レインダンス映画祭に参加した日本の監督たちの注目作4選(2015.10.22)

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◎野火 塚本晋也監督

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ロンドンで特集上映されたこともある鬼才・塚本晋也監督は、もちろん新人ではない。その塚本監督が、1人でも多くの人に『野火』を観てほしいという気持ちでレインダンスにやってきたことは、上映後のQ&Aでも伝わった。大岡昇平が第2次世界大戦フィリピン戦線を書いた原作は戦争文学の代表作。長年撮りたいと考えていた塚本監督は、3年前、手遅れにならないうちにという切迫した思いでスタートさせた。

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有名俳優をあてたかった主人公は、自身が演じることとなった。「今やらなきゃと思った時にはプロデューサーがお金を出してくれる状況ではなく、フィリピンに小さいカメラを持って行って、自撮りという自分で演じて自分で撮るところから始めるつもりでした」とまで考えたという。そう聞くと、飢餓の中、生きることだけが目的となったような主人公の日本兵と、この状況下、撮ることだけを目的とした監督が重なるようだ。案外、適役だったのかもしれない。順次公開中。

資金面での困難は、インディペンデント映画の監督たちにとって共通のものだ。それでも撮ろうという強い動機を感じさせるのが、インディペンデント映画の魅力でもある。

文/山口ゆかり

ロンドン在住フリーランスライター。日本語が読める英在住者のための映画情報サイトを運営。http://eigauk.com

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