英語が話せる人は「自己評価」が高い?(2015.09.25)
有職者の英語力の有無 (日常会話レベル以上に英語が話せる/カタコトレベル以下しか英語が話せない) で、項目別の自分自身に対する自信度を見ると、すべての項目で英語力あり(日常会話レベル以上)が英語力なし(カタコトレベル以下)を上回った。特に30代で格差が大きいことがわかった。上司と部下の関係に近い年代として、 〈英語力のある30代〉 と 〈英語力のない50代〉 を比較すると、自信度の差は歴然としている。「仕事上の能力」への自信でも、〈英語力のある30代〉 が 〈英語力のない50代〉 を大きく上回っていることが注目される。
グローバル時代と言われて久しい日本だが、英語力はいつまでもコンプレックスのまま・・・という時代はもう終わるかもしれない。小学校でも英語教育が始まり、幼児の英語教育熱も熱心な今。社会に出たての若い年代は「英語力」に自信をつけているようだ。
その英語力は本物なのか?と若干疑問を持つので、別の角度から若者をみてみると、多少は他年代より自信家の傾向が見られる。それでも「仕事の能力」については他年代と差異なく、おとなしめの自己評価となっている。では、英語力ができるということは自信とどうつながっているのか?
今回の調査で英語力と自信は相関性が強いことがわかった。英語ができると自負する人間は総じてなんでも自信がある傾向で、「仕事の能力」も「頭の良さ」だけでなく、「表現力」や「個性」等、対外的なコミュニケーション力に自信がもてるようだ。特に、ビジネスの現場でバリバリ英語を使う機会の多い30代はかなりの自信家。一方、英語の使えない50代の自信のなさも際立っている。
■調査概要
●調査エリア 首都圏40km圏
●調査手法 訪問留置調査(一部郵送調査併用)
●調査対象 18〜79歳男女個人
●サンプル設計 3000サンプル(回収ベース)
●調査時期 毎年1回 10月実施