STEP 2/インソールで足元から身体全体を整え、腰から前進するイメージで歩く
では、無意識でも正しい姿勢・歩き方を続けるには、どうすればいいのだろうか。「靴の中に、その人の正しい足のアライメント(位置)になるように作成されたインソール(中敷き)を入れ、足元から全身の姿勢を変えていきます」とのこと。しかし、筆者は以前、既製品のインソールを使用した経験があるのだが…効果を感じることができなかった。
「インソールは、ただ入れただけでは意味がありません。その後の正しい姿勢や歩き方を知らないと効果は感じにくいと言っていいでしょう。星野さんのように既製品を買って、そのまま効果を感じずに終わってしまう人も多いと思います。そのような人には個人の身体の問題をより改善できるように作成されたインソールをオーダーして、正しい姿勢・歩き方もアドバイスしてもらうのがいいでしょう」と飯田さん。
オーダーインソールは、個人の問題点に合わせて型を取るので既製品よりも効果が高い
フットトレーナーズでは、インソールを入れた後の姿勢・歩き方のアドバイスも実施
インソールを入れた後は、無理に胸を張るなどの意識はせず、インソールに身体をゆだねるイメージ。自然とかかと〜つま先へと重心が前に移動していき、それに合わせて腰から前進していくことができる。この“腰から前進していく”ことがポイントだ。
姿勢が悪い人は腰が後傾している(腰から前進していない)ので、前足を腰より前に着くようにしないと前進できない。すると、さらに腰が引けて背中を丸めた悪い姿勢を取るようになってしまう。
それに対して、腰から前進させると上半身全体を前方へ進めることができ、後ろ足が地面を離れるときには、前の足はこの前進している腰の真下あたりに着くことができる。自然と、肩〜腰〜前足の着地位置が一直線となり、スッキリとした姿勢のまま歩くことができるのだ。
[×]インソールを入れる前は、骨盤が後傾して猫背なってしまい、身体より前方に足を着いて歩いている
[○]インソール装着後。重心位置の腰から前進するトレーニング中。着地地点が重心の真下になっている
●正しい姿勢で歩くための3ポイント
1.腰から前に進むイメージ
2.足を腰より前に出さないで後ろ足で推進
3.つま先を無理なく真っすぐ前に向ける