STEP 1/鏡を見ながらの“意識する”姿勢矯正は× まずは己のダメな点を知ろう
街を歩いている最中に窓に映った自分の姿を見て、姿勢を正した経験がある人も多いかもしれない。しかし、このように意識して姿勢を正しても、その状態は数分しか維持できない。「正しい姿勢というのは、意識をしなくとも、いつ・誰から見られてもその姿勢を保ち続けられなければ意味がありません」と話す飯田さん。
さらに「グっと背筋を伸ばして胸を張った姿勢は、多くの場合、正しい姿勢ではありません」と説明する。この様な姿勢は、俗に「ミリタリー(軍隊)姿勢」と呼ばれ、正しい姿勢のように見せるために身体のどこか(例えば肋骨部分を大きく前に出して胸を張るなど)に無理をさせている。そのような状態は長く続けられないだけでなく、無理をさせている部分などに痛みが発生してしまうこともある。
正しい姿勢を得るための最初のステップは、自分の姿勢の悪いポイントを飯田さんのようなプロにチェックしてもらうことだ。「姿勢ぐらい自分で直せる」と思う人もいるかもしれないが、日常生活もスポーツするにも基本となる姿勢こそ、まずはプロに確認してもらい、自分の現状の姿勢の悪さを理解しておくことが重要なのだ。