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2018.04.15

知ってる?がん細胞が免疫にブレーキをかける仕組みに働きかける「免疫チェックポイント阻害剤」のこと

免疫チェックポイント阻害剤とはズバリ、がんに対して自分の免疫力を発揮させて治療する薬のこと。理論的には、どんながんにも治療効果が期待できるというのだが、その画期的な治療法とは、いったいどんなものなのだろうか。

がん治療の特効薬となるか!?“免疫チェックポイント阻害剤”とは?

■不治の病と怖れられるがん。患者は全国で85万人にも上る

 人々が怖れる病気のトップクラス、がん。国立がん研究センターによると、2015年に発表した全国のがん罹患数は、男性が約50万人、女性が約35万5000人の計85万5000人にのぼるという(2011年集計)。多くの患者が外科治療や放射線治療、抗がん剤投薬などの治療を行っており、かつてのような“不治の病”という意識は低くなってきているが、厚生労働省による死因の順位で、心疾患、肺炎などを抑えて死因のトップ(死亡総数に対して約3割)である危険な病気だ。

■自分の免疫で治せる画期的な薬が誕生

 がん治療の代表格が化学療法だ。しかし、副作用が強く、また薬効が続きにくいことが課題であった。その化学療法にがん治療の主役とになれるかもしれない最先端の薬が登場した。それが免疫チェックポイント阻害剤だ。

 従来の化学療法はがん細胞を攻撃するとき、間違って健康な細胞も攻撃してしまい、副作用を引き起こす原因になることが多かった。また、がんそのものが変質して、抗がん剤の効果が続かなくなるという欠点もあった。それに対して、免疫療法はリンパ球の一種のT細胞でがん細胞を殺すもの。理論的には副作用も少なく、効果も長続きするはずだが、残念ながら免疫療法は今まで、がんには効かないと思われていた。

 それは、がん細胞がT細胞の働きを停止させていたからだ。

 T細胞には自分自身を攻撃しないため、必要以上の攻撃を止めるブレーキ、PD-1というタンパク質がついている。それをがん細胞がPD-L1というものを使い、勝手にブレーキをかけてしまうのだ。免疫チェックポイント阻害剤は、T細胞が持つPD-1を始めとするタンパク質のブレーキをがん細胞に押させないようにする薬なのだ。

 発想のターニングポイントはT細胞の攻撃を強めるのではなく、ブレーキをかけさせないこと。免疫でがんを治せないのではなかったのだ。免疫の力をがんにより止められていたのだった。

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