小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

職場にいる“使えない”部下の特徴

2015.03.17

3.「自己責任」の意味を勘違いしている

「まったく使えない部下」は、自分は仕事ができないのだ、と自らを責める傾向が見られる。しかし、取材を通して観察していると、それ以上は深く考えていない様子がうかがえる。「どうすればいいのか?」「何をどのようにするべきか?」といった解決策については考えないのだ。これでは、いつまでも仕事をマスターすることができない。部下が仕事ができないのには、「2」で説明したとおり、上司や周囲の社員などにも問題がある。

 ただ、本人にも大きな問題がある。その意味では「自己責任」と言えるのだが、ただ漠然と自分を責めているだけでは、時間内で質の高い仕事はまずできないと思っていい。本当に自分が周りに迷惑をかけていると思っているのなら、「何をどのようにするべきか」と踏み込んで考えるべきだろう。つまり、この「思考力」が弱いのだ。言い換えると、自分を省みることが十分にできていないということになる。

4.簡単なミスを繰り返す

 誰もが仕事のミスはするものなのだが、「まったく使えない部下」はそれを頻繁に繰り返す傾向がある。しかも、難易度の低い仕事や単純作業において、何度も同じミスを繰り返すから、周りに「何もできない」という印象を与えてしまうのだ。「まったく使えない」とレッテルを貼られる前に、まずは、些細なレベルのミスを減らす、なくす努力をすることが重要だ。このあたりで行き詰ってしまうと、職場では永久的に軽く扱われてしまう。

 冷静に考えてみると、会社という組織は社員同士の実績や成果の差は一部の仕事を除き、大きな差がつきにくいようになっている。あまりにも大きな差がつくとすれば、組織として動くのは難しい。このからくりを心得ているのなら、少々実績が乏しかったとしても、誰もができる仕事でミスをしないことだ。高評価につながることはないかもしれないが、「まったく使えない」と思われることはないだろう。

 最後に。「まったく使えない部下」はなぜ、生まれるのか? 周囲にいる上司や先輩、同僚はその「理由」を真剣に考えたほうがいい。もちろん、本人にも問題はあるのだが、周囲から「仕事ができないように仕向けられている」場合も少なからずある。そのことがいじめやパワハラなどにつながるケースもある。多くの人は「自分には関係のないこと」だと思い、見て見ぬフリをする。組織の中で働くのであれば、いずれは、自分に降りかかってくるということを忘れてはいけない。

文/吉田典史

ジャーナリスト。主に経営・社会分野で記事や本を書く。著書に「封印された震災死」(世界文化社)、「震災死」「あの日、負け組社員になった…」(ダイヤモンド社)、「非正社員から正社員になる!」(光文社)など、多数。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年3月15日(金) 発売

DIME最新号はデザイン一新!大特集は「東京ディズニーリゾート&USJテーマパークの裏側」

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。