
使えば使うほど手になじみ、革製品にも似た深みや味わいを生むのがカメラだ。世界中で愛される「極上の名機」を紹介する。
◎ライカ抜きにカメラの歴史は語れない
カメラに詳しくなくとも、ライカの名を耳にしたことはあるだろう。戦前は「ライカ1台で家が1軒建つ」と言われるほど希少なものだったが、現在に至るまで、世界中の著名な写真家が愛用し、数々の名作や決定的な〝1枚〟を世に送り出してきた。
ドイツのエルンスト・ライツ社が、カメラを持ち運べるサイズにまで小型化した「ライカ」を発売したのは1925年のこと。その後、様々な技術革新を行ない、交換レンズを普及させたのもライカの功績だ。現在は日本製のデジタルカメラが世界を席巻しているが、ライカのデザインや機能性、質感などを愛してやまない愛好家は多い。
ライカのカメラはユーザーのニーズに合わせて様々なラインアップがある。おすすめしたいのが『X2』。コンパクトデジタルカメラより簡単に扱え、しかも高画質。大型のセンサーと高性能単焦点レンズの生む比類なき描写力は、初心者の腕前を確実に向上させてくれるに違いない。