主なリニューアル対象はハイブリッドワーク利用に合わせた会議スペース
オフィスリニューアルによる増設場所は、「Web会議スペース」が48.0%と最も多く、約半数の企業が増設を実施済み・実施予定という結果になった。一方で、削減場所では「個人の固定席」が19.8%、次いで「大会議室」が11.9%となった。出社とテレワークを組み合わせた働き方が浸透したことで、可変的で効率のよいオフィス機能が求められていることがうかがえる。
オフィスの機能への要望は、一般勤務者は「個人作業・リフレッシュ」への対応に期待する一方、オフィス管理担当者は“コミュニケーション”を重視
一般勤務者がオフィスに期待する機能は「集中作業スペース(1人)」が15.0%と最も高く、次いで「リフレッシュスペース」が13.8%という結果になった。特に「リフレッシュスペース」は、オフィス管理担当者よりも一般勤務者の方が唯一上回っている項目となっている。
一方、オフィス管理担当者が今後拡大したいスペースとしては、「Web会議スペース(2名~6名未満)」が22.7%、「ミーティングスペース(2名以上~6名未満)」が19.6%と、コミュニケーションのためのスペースが高い結果となり、両者の意識にギャップがあることがわかる。
この意識のギャップはオフィスに出社した際に実施したいことに関する調査結果でも明らかになっており、「ひとりで集中して仕事をする」、「リフレッシュをする」の回答は、オフィス管理担当者より一般勤務者の方が高い結果となっている。
以上の結果から、一般勤務者が個人単位でオフィスを捉えているのに対し、オフィス管理担当者は人材育成や社内コミュニケーションの課題解決などチームや会社単位でオフィスを捉えていることが分かり、両者がお互いを理解していくことが今後のオフィスを検討していくにあたっては重要であると考えられる。
出典元:株式会社イトーキ
構成/こじへい