貯金が難しいと感じる理由1位は「収入が少ない」
最後に、一人暮らしの506人に「貯金が難しいと感じる理由」を聞いた。その結果圧倒的に多かった回答は、1位「収入が少ない(152人)」、2位「生活費がかさんでいる(145人)」であった。3位「計画性がなく浪費しがち(36人)」、4位「急な出費が多い(32人)」と続く。
収入の問題を挙げた人も支出の問題を挙げた人もいたが、どちらかというと支出の問題を挙げた人が多数であった。「物価高なのに、残業ができなくなり収入は下がった」など、収入と支出の両方に問題を抱えている人も。
1位 収入が少ない
・給料が安いため。残業すれば稼げるが、身体的・精神的に残業はしたくない(23歳 男性)
・給料が安いので、なかなか貯金できない(33歳 女性)
・パートでしか働けないので、月に平均7万円くらいの赤字になる(58歳 男性)
収入が少なく、一人暮らしの生活費に充てるだけで精いっぱいで、貯金に回せるお金がないという人が多数。収入が低い原因は「会社の給料が少ない」「失業中」「非正規雇用」「年金生活」など。
2位 生活費がかさんでいる
・思ったよりも一人暮らしでお金がかかっているからです(23歳 男性)
・家賃が高くてなかなか貯蓄できない(33歳 男性)
・生活費がどんどん上がってきて、貯金に回す余裕がない(40歳 女性)
生活費が節約できない原因として、「物価高」を挙げた人が多くなった。また一人暮らしの生活費だけではなく、親や兄弟の生活費を援助しているため、貯金できないという例も複数みられた。
なお賃貸で一人暮らししている人にとっては、家賃が大きな負担になる。収入に対して家賃の負担が大きすぎると感じている場合は、家賃の低いエリアや物件への引越しを検討しよう。
3位 計画性がなく浪費しがち
・貯金が習慣化していない。計画通りにお金を使えていない(28歳 女性)
・あると使ってしまう。貯金を後回しにしてしまう(32歳 女性)
・無駄な出費が多いから(38歳 男性)
「ついつい使ってしまう」「欲しいものがあると我慢できない」などの理由で、なかなか貯金できない人も多いようだ。
つい欲望に負けてお金を使ってしまう人は、貯金分を先に取り分けておく「先取り貯金」をしよう。財形貯蓄制度があるなら、給料天引きで貯金が可能。「毎月決まった日に貯蓄用口座へ振り込む」という設定ができる銀行もある。
4位 急な出費が多い
・医療費など、予想外の出費が発生する(29歳 女性)
・急な出費が多々発生するため(31歳 男性)
急な医療費や家電の故障といった突発的な支出が多く、貯金に回せないという人も。予備費があっても、予期しない支出が多ければカバーできないこともある。
5位 旅行・趣味にお金をかけている
・趣味が多いので(23歳 男性)
・舞台オタクなので、チケット代とグッズ代でかなり使ってしまいます(34歳 女性)
・国内旅行で散財してしまい、いつも20,000円程度しか手元に残りません(44歳 女性)
「旅行や趣味のために貯めている人」も多い一方で、「旅行や趣味のせいで貯められない人」もいるとわかった。娯楽は大切だが、旅行や趣味の予算を管理して予算を超えたら我慢するといった線引きも大切だ。
6位 交際費を削れない
・友人関係が大きな理由だと思います。お金に余裕のある友人に付き合うと、自然と自分の出費も大きくなります(21歳 男性)
・断りづらい交際費が毎月かかるため(47歳 女性)
友人からの誘いや会社関係の食事会などが貯蓄の妨げになっている人もいた。交際費を減らすアイデアは、「誘いをすべて断るのではなく、月に3回までなどと決める」「自宅で遊んだり食べたりする」など。遠方の友達と交流したいとき、ビデオ通話するという方法がある。
7位 収入が不安定
・派遣社員なのでなかなか収入が安定しないこと(25歳 女性)
・自営業なので収入が不安定です(56歳 男性)
収入が安定しないと、貯金できる額も安定しない。収入が少ない月は全く貯金できないというケースもあるだろう。収入が不安定でも貯蓄したい場合は、「支出を減らす」「副業して補う」などの方法を検討しよう。
調査概要
調査対象:一人暮らしをしている人
調査期間:2023年8月25日~9月2日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:506人(男性266人/女性240人)
回答者の年代:10代 0.6%/20代 28.9%/30代 35.7%/40代 23.9%/50代 8.5%/60代以上 2.4%
関連情報
https://wakearipro.com/living-alone-savings-amount/
構成/Ara