貯金したい理由は「将来・老後のため」
一人暮らしの人が貯金したい理由の圧倒的1位は「将来・老後のため(311人)」。将来の出費や老後の生活に備えて貯金したいと考えている人が多いとわかる。
また、3位「旅行・趣味に使いたい(34人)」、6位「車やバイクを買いたい(22人)」など、具体的な目標があって貯金している人もいた。目標が定まっていると、目標額も明確になって貯めるモチベーションを維持しやすいメリットがある。
1位 将来・老後のため
・将来不自由なく暮らしたいから、独身時代に貯蓄したい(23歳 男性)
・将来のために、年間100万円は貯金したいです。ほしいものがあるわけではないですが、お金がないと不安なので(30歳 男性)
・一人暮らしなので、将来収入が得られなくなった際の生活費用に貯金したい(50歳 女性)
「退職後にゆとりある生活を送りたい」「年金だけでは不安」などの回答が寄せられた。老後に備えて貯蓄するなら、まずは「老後の収入(年金、退職金、働き続ける場合の給料など)」と「老後の支出(生活費、旅行費用など)」を計算しよう。
支出から収入を引き、足りなくなる額をもとに「毎月の貯金額」を決めるのがおすすめ。きちんと計算して目標額を決めれば、老後資金についての漠然とした不安は軽くなるはずだ。
2位 急な出費に備えて
・一人暮らしを始めて貯金がほぼなくなってしまったため、緊急事態への蓄えとして一定の貯金が欲しい(23歳 男性)
・突発的な出費に余裕を持って対応できる程度の蓄えが欲しいため(35歳 女性)
・緊急の病院代など、お金が必要な場面に備えるため(43歳 男性)
急な出費が起きる場面としては、「家電の故障」「冠婚葬祭」「医療費」などがある。時給制や出来高制で働いており、ケガや病気で働けないとすぐ収入が途絶えてしまう人は、「働けないときの備え」も必要だ。
会社員の場合は生活費6ヶ月分、フリーランスの場合は生活費1年分を現金やすぐに引き出せる預金で用意しておくと安心だといわれている。
3位 旅行・趣味に使いたい
・海外旅行のため(27歳 男性)
・習い事をするのが好きなので、やりたいことができたらすぐに支払えるように貯蓄をしておきたい(38歳 女性)
・1年に1回は海外旅行に行きたいから(52歳 女性)
好きなことをするために貯金をしているという人も多数いた。旅行の目的地や趣味にかかる費用がわかれば、目標額が決まって楽しみながら貯蓄ができそうだ。
4位 結婚資金を貯めたい
・将来結婚式をあげたいから(23歳 女性)
・結婚準備のため(24歳 男性)
結婚資金としては「結婚式の費用」「新婚旅行の費用」「新生活にかかる費用」などが必要となる。結婚式の規模や新婚旅行の行き先などにもよるが、300~400万円程度かかることも。そのため「独身一人暮らしのうちから貯めておきたい」と考えている人も多いようだ。
5位 投資に回すため
・投資のための資金を貯めたい(27歳 女性)
・投資に回して資産を増やすため(57歳 男性)
低金利の今、貯蓄だけではなかなかお金が増えないことから、投資に関心をもつ人が増えている。そのため、お金を貯めて投資に回したいと考えている人も多いようだ。
「生活費以外はほぼ全額投資に回す」というケースもあるが、予備費などは現金や預金で保有しておいた方が安心だ。