実話だからこそレースのリアルを究極まで突き詰めて映像化!
主人公は、世界的大ヒットのドライビングゲーム『グランツーリスモ』のプレーに夢中なヤン。ゲームに明け暮れる姿に「レーサーにでもなるつもりか、現実を見ろ」と父親にはあきれられるが、ヤンに一生に一度のチャンスが訪れる。
それが世界中から集めた『グランツーリスモ』のトッププレーヤーたちを本物の国際カーレースに出場するプロレーサーとして育成するために競い合わせて選抜するプログラムだ。
その名も「GTアカデミー」。プレーヤーの並外れた才能と可能性を信じて「GTアカデミー」を立ち上げたひとりの男と指導を引き受ける元レーサー、そしてバーチャルなゲームの世界では百戦錬磨のトッププレーヤーたちが集結。
彼らは、想像を絶するトレーニングやアクシデントの数々を乗り越えて、それぞれの希望や友情、葛藤と挫折が交錯する中で運命のデビュー戦の日を迎える――。
この実話を圧倒的なスピードのレース・アクションとともに映画館のスクリーンに届けるのは、『第9地区』や『チャッピー』を手がけ、自身も大の車好きであるニール・ブロムカンプ監督。
本物のレースカーやレーシング・サーキットを使い、緊迫感あふれるレースのリアリティをとことん追求するためにドローンを多用して撮影。
キャストは、「GTアカデミー」を発足したダニー役にオーランド・ブルーム、トッププレーヤーたちを指導するジャック役に『ブラック・ウィドウ』や『ストレンジャー・シングス』シリーズのデヴィッド・ハーバー、主人公ヤン・マーデンボロー役に『ミッドサマー』のアーチー・マデクウィなど。さらに映画のモデルとなったヤン・マーデンボロー本人がスタントドライバーとして本作に参加している。
全米大ヒット記念にニール・ブロムカンプ監督が撮影時のこだわりを明かした特別映像を解禁!
全米大ヒットを記念して撮影の裏側に迫った特別映像も新たに公開された。映像では、ニール・ブロムカンプ監督がこだわり抜いた撮影の舞台裏を明かす。
元々車好きな監督は、劇中にも登場するNISSAN GT-Rを個人的にも所有していたと明かし、本作を監督できることは喜びだと語る。奇跡の実話を基にした本作を、壮大だが現実味のある物語として届けたかったと熱量を持って撮影に挑んだ。
「今作では、全てがリアルです。車を運転している場面でも役者たちが、本来出すべきスピードにかなり近い速度でコースを走っているんです」(ブロムカンプ監督)
リアルな映画にするために撮影では本物のレーシングカーが使用されて、スロバキアのスロバキア・リング、ドバイ・オートドローム、ドイツのニュルブルクリンク、オーストリアのレッドブル・リンク、ハンガリーのハンガロリンクなど本物のサーキットで、「GTアカデミー」とル・マン24時間レースのシーンの撮影を行った。
観客に映画の没入感や最大限の臨場感を味わってもらうには「本物の車とサーキットを揃えただけでは不十分で、雰囲気もリアルにしなければならない」と考えた監督は、さまざまなカメラを使い分けることで独自撮影の方法を構築して実現。
コックピットの内側と外側から撮影し、普段は観客が見ることのできない窓ガラスを打つ微粒子や光の反射などを逃すことなく撮影。「高速で追いかける車のフロントの低い位置にあるリモートヘッドのカメラを使い、地面から数センチの所から外側を撮ることで、競り合う車同士のスピード感が非常によく伝わる映像が撮れた」と監督は語っている。
緊迫感あふれるパワフルなレースを撮影するためにドローン・レーシングで使用されるFPVドローンとカーレースのテレビ中継などでも使用されるシネマティック・ドローンも導入。
それによりリアルにこだわりながら観客が今まで見たことのない、猛スピードで走る車を見せることに成功。ハイスピードのアクションを見せることを重視する一方で、レーサーたちが経験する極限の精神状態も捉えたいと考えた監督は、俳優たちに焦点を当てる撮影も敢行。
「レーサーたちは“レースは自分との闘いだ”と言い、自らの限界を試し、疲労の壁を超えることで車と一体となる」という実際のレーサーの体験を基に、その感覚を再現するために車内のスペースにカメラを置き、過酷な状況下で戦うレーサーたちの表情をよりリアルに捉えた。
高い撮影技術を駆使してリアルな映像体験を観客に見せるためにとことん実写にこだわっており、映像の臨場感や没入感ももちろんだがゲームのトッププレーヤーからレーサーになるという不可能な戦いに挑んだヤン・マーデンボローの「奇跡の実話」は、どんな映像体験よりもリアルにドラマチックで胸を熱くするはずだ。
特別映像:ニール・ブロムカンプ監督が語る映画『グランツーリスモ』撮影のこだわり