エヌエヌ生命保険は、2023年10月1日より開始するインボイス制度の準備状況について把握するため、全国の中小企業経営者(※)7225名を対象にした独自調査を7月中旬に実施。回答結果をグラフや図表にまとめて発表した。
※本調査では、従業員300名未満の規模の「会社経営者(社長、会長、取締役)」、または「従業員のいる自営業者」を中小企業経営者と定義しています。
インボイス制度について「具体的な内容まで知っている」中小企業経営者は23.9%
中小企業経営者7,225名に、インボイス制度についてどの程度知っているか聞いたところ、「概要を知っている」は43.8%、「名前は聞いたことがある」は27.2%で、「具体的な内容まで知っている」は23.9%にとどまった。
また、「全く知らない」という回答も5.1%と、制度開始が近いものの内容を理解できている人は少ない状況と言えそうだ。
中小企業経営者の約4人に1人が適格請求書発行事業者として登録しない予定
中小企業経営者7225名に、適格請求書(インボイス)を発行するために「適格請求書発行事業者」として登録しているか聞いたところ、「登録している」が41.4%、「制度開始までに登録予定」が11.1%と、10月からの制度開始までに半数近くが登録することがわかった。
一方で、24.7%が「登録する予定はない」と回答し、約4人に1人が登録しないことも明らかに。
各項目の回答率を業種別に見ると、「登録している」は「出版・印刷関連産業」(69.1%)、「登録する予定はない」は「病院・医療機関・福祉業」(54.0%)が最も高い結果となった。