パーソル総合研究所は、ポストコロナにおけるテレワークの実態とマスク着用をめぐる意識について定量的に把握することを目的として、2023年7月13日~18日に3万人規模の調査を実施。結果をグラフにまとめて発表した。
テレワークに関する調査
1.2023年7月のテレワーク実施率は22.2%で、2020年4月以降で最も低くなった。
2.テレワーク実施率【雇用形態別】
雇用形態別には、契約社員・嘱託社員は12.4%、派遣社員は16.4%、パート・アルバイトが9.8%。公務員・団体職員は12.9%であった。
3.コロナウイルス5類感染症移行後(2023年5月8日以降)、テレワーク非実施者が増加。職場の出社者数は「増えた」が合計24.6%。
4.テレワークを実施していない理由の最上位は「テレワークで行える業務ではない」で40.4%。
5.企業規模別に見ると、2022年2月をピークに、すべての規模でテレワーク実施率が低下。
6.テレワーク実施率【業種・地域別】
情報通信業が最上位で55.3%、学術研究、専門・技術サービス業が28.6%と続く。ほとんどの業種、地域で昨年同期比で減少傾向。
7.テレワーク実施率【都道府県別】
都道府県別には、東京が38.8%で1位。2位が神奈川県で33.1%。
8.テレワーク実施率【職種別】
職種別の実施率は、Webクリエイティブ職で64.5%、コンサルタントが61.4%と高い。
9.テレワークに関する企業方針は、「特に会社からの指示無し」が63.1%。原則出社指示は21.5%。
10.テレワーク実施者のテレワーク継続意向は81.9%。過去最高の結果となった。
11.テレワークしているときの困りごとは「運動不足を感じる」が59.0%。「仕事に集中できない」などが前年同期よりも増加。
12.テレワークしているときの不安感は、「相手の気持ちがわかりくい」が42.7%。全体的に前年同期より増加。