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11月24日開業の麻布台ヒルズ、多様な都市機能が複合したコンパクトシティの全容

2023.08.17

構想から35年。麻布台ヒルズが、2023年11月24日開業する。これまでのヒルズシリーズでのノウハウを生かし、さらに進化させたというヒルズの未来形「麻布台ヒルズ」の全容が発表された。

「Green & Wellness」をテーマに新たな都市像を提案

麻布台ヒルズについて説明する森ビル株式会社 代表取締役社長 辻慎吾さん。

約8.1ヘクタールの面積を有する「麻布台ヒルズ」には、オフィス、住居、店舗、ホテル、文化施設、インターナショナルスクール、診療所などの施設がぎゅっとつまった多様な機能が複合されたコンパクトシティだ。

敷地面積約63,900㎡、延べ床面積が約861,700㎡だ。そのうちオフィス面積が約214,500㎡、住宅戸数は1400戸、店舗面積は約23,000㎡。さらに、緑化面積が約2.4ヘクタールと緑豊かな設計になっている。テーマでもある「Green & Wellness」を立体緑園都市という形で実現している。

森JPタワーロビーでは、オラファー・エリアソンのアートが出迎えてくれる。

メインとなる麻布台ヒルズ森JPタワーの高さは、330mで、日本一の高さとなるが、これは、足元に広大な緑地を確保するために必要な高さだったという。

この構想は、故森稔会長が生前、「建物を垂直方向に積み上げることで、足元に広大な緑地を作りたい」という思いから提唱していた「Vertical Garden City(立体緑園都市)」という都市モデルに基づく。

また、緑化だけでなく、デザインは暮らしを豊かにするためにあるという考えから、エリア内には多くのパブリックアートを展示するほか、アートギャラリーも備え、アートやファッション、エンターテイメントなど、多様な文化の発信にも力を入れている。街全体が美術館といったところだ。

都心にいながら子どもたちが育つためによい環境を提供することは、森ビルがこだわり続ける「都心に居住する」ことにつながる。働きながら、安心して子育てができる街は魅力的だ。

また、街全体がワークプレイスになる仕掛けもある。今回、記者発表が行われたのは、麻布台ヒルズ森JPタワー33階、34階にあるヒルズハウス。入居企業とその従業員が街全体をワークプレイスとして使うための拠点となる施設で、企業の垣根を超えワーカーが集うクラブハウスとしての「場」として活用でき、街と企業が連携して理想的な働き方を模索し、作り出すことを目指すという。他社との交流の場であり、憩いの場である空間は、新たなイノベーションにつながりそうだ。

記者発表会で公開されたオフィスフロアからの眺望。

東京タワーを横目に仕事をし、クラブハウスで異業種のオフィスワーカーとのディスカッションができる環境は魅力的だ。ちなみに、オフィスエリアは、半分は契約済みとのこと。オフィスの移転を考えているなら、今なら間に合う可能性もある。

東京という都市のポテンシャルをアップする充実施設

住宅、オフィス、マーケットがボーダレスに。

年間3000万人を迎えられる街を目指す施設は、ギャラリーのほか、商業施設も魅力的だ。開業日となる11月24日には、ファッション、フード、ビューティー、カルチャー、アート、ウェルネスなど、新たな体験価値を享受できる豊かなライフスタイルを提案する約100店舗の商業施設がオープンする。

また、店舗面積4,000㎡を誇り、日本を代表する31の専門店が集結する「麻布台ヒルズ マーケット」が2024年1月に開業予定だ。テーマであるウェルネスには食が重要。プロも一般の人も購入でき、どのように調理するかも知ることができるマーケットになるという。住まう人、訪れる人に、新たな体験を提供してくれる。

さらに、エルメスやカルティエ、ディオールといった海外のラグジュアリーブランド10店舗も、2024年2月以降、順次オープン予定だ。

2024年1月開業予定の麻布台ヒルズ マーケット。

「東京が都市間競争に勝たないと、日本の未来はないと考えています。グローバルプレイヤーに選ばれる都市にならなければなりません。」(辻慎吾社長)
麻布台ヒルズは、世界中の人々を惹きつける、強力な磁力となり得る機能も多く備える。まず、国内外から訪れる様々なゲストを最高のホスピタリティで迎えるホテルとして、世界初登場となるアマン姉妹ブランド「ジャヌ東京」が、2023年冬に開業する。

また、お台場で人気を博した「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」も、2024年1月に移転開業予定だ。同施設は、お台場における開業初年度、年間来館者数230万人を超え、その内約50%が訪日外国人という驚異的な結果を残している。

世界160以上の国と地域から来館し、訪日外国人の国・地域別割合は、1位アメリカ、2位オーストラリア、3位中国、 4位タイ、5位カナダ、6位イギリスと、近隣諸国のみならず、遠方の国からの来館者が多いことが特徴だ。

さらに、日本が世界に誇る各ジャンルのトップクラスのレストランが集結するのも見逃せない。ミシュランの星を獲得しているレストランが世界一多い東京に、さらなる美食エリアができることになる。世界に誇る食の街になれるのではないだろうか。

都市総合力ランキング2022では、ロンドン、ニューヨークに次いで第3位の東京。もちろん、麻布台ヒルズだけで、ランキングが変動するわけではないが、魅力ある街が新たに加わるのは東京のポイントがアップしそうだ。

サステナブルで災害にも備えた街へ

車移動での利便性も高まった。

「麻布台ヒルズ」では、街全体で「RE100(Renewable Energy 100%)」に対応する再生可能エネルギー電力を100%提供するなど、脱炭素や資源循環を推進し、国際的な環境認証プログラム「LEED(Leadership in Energy and Environmental Design)」の2つのカテゴリに置いても最高ランクのプラチナ認証も取得予定だ。

また、災害時への備えも街として行っている。
「ヒルズは、逃げ込める街です。災害で、電気やガスが止まったら、非常用発電機で、街全体で必要な電力と熱を100%安定的に供給できます。帰宅困難者に対しては、3,600人の受け入れが可能です。」(辻社長)

森JPタワーは、現時点で、日本一の高さを誇る超高層ビル。確かに、有事の際の備えは気になるところだ。いざというときの備えがあるのは、街の魅力の一つになるだろう。

麻布台ヒルズの開業によって、アークヒルズ、六本木ヒルズ、虎ノ門ヒルズなど、今まで森ビルが手がけてきたヒルズがつながる。東西に細長く、高台と谷地が入り組み、小規模な木造住宅が密集するなど、災害に対して脆弱であったエリアが、緑豊かで利便性のあるコンパクトシティへと生まれ変わる。順次オープンする施設も興味深く、今後の進化も楽しみな街になりそうだ。

麻布台ヒルズ
https://www.mori.co.jp/projects/toranomon_azabudai/

取材・文/林ゆり

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