飲み会が好きな人の3割がお酒が飲めない下戸だった!?

「お酒に弱い飲み会好き」は、飲み会のコミュニケーション面に魅力を感じている

自宅以外の利用シーンとして「飲み会」の実態についても調査したところ、全体の32.4％が「飲み会が好き」と答えた。

「飲み会が好き」と回答した回答者を「お酒の強さ」ごとに分類すると、飲み会好きのうち29.1％が「お酒に弱い／全く飲めない」人だということが判明。

「飲み会が好き」な人にその理由を聞いたところ（複数回答）、全体の68.7％が「雰囲気が好き」と回答した。また、お酒に弱い人に対象を絞ると、46.7％が「普段できない会話ができる」、43.5%が「人の話を聞くのが好き」などが全体を上回る結果に。

飲み会のコミュニケーション面に特に魅力を感じていることが伺える一方、「美味しいお酒が飲める（33.7％）」、「美味しいご飯が食べられる（47.8％）」などは全体に比べて低いことから、飲食面での楽しみは相対的に低いことが分かった。

お酒に弱い人たちに、飲み会に感じている課題・不満等を聞いたところ（複数回答）、全体の67.0％が具体的な課題・不満について回答。

また、「お酒に弱い飲み会好き」の32.6％が「『お酒』と『ノンアル』は選択肢が多いが、微アルや低アルの選択肢が少ない」、13.0%が「選択肢が少ないので、料理との組み合わせの幅が狭い」、16.3%が「ノンアルだと気分が上がらない」と答え、いずれも全体を上回った。

微アル・低アルビールの選択肢の少なさや、アルコールを飲んだ気分になれないことが飲み会の満足度を下げていることが想定される。

また、「お酒に弱い飲み会嫌い」な人は、「酔った人とのテンションが合わない（36.5%）」、「自分が実際に飲食した分より会費が高い（26.9%）」などが全体を上回り、飲み会にありがちなシチュエーションにマイナスの感情を抱いていることが伺える。

お酒に弱い＆飲み会に不満ありの48.4％の人が、それを周りに伝えられていない

うち、「飲み会好き」は「伝える必要がない（50.0％）」と割り切って楽しむ人も多そうだが、「飲み会嫌い」は、「めんどくさい」「気が引ける」「飲める人のための場だから」が目立つ。

飲み会で課題・不満等ありと答えたお酒に弱い人に、課題・不満をその場の人たちに伝えているかを聞いたところ、48.4％が「伝えない」と回答。

そのうち、「飲み会好き」に対象を絞ると、「伝える必要がないと思っている（50.0％）」が特に多く見られた。

一方、「飲み会嫌い」に絞ると、「伝えるのがめんどくさい（52.9%）」、「なんとなく気が引ける（48.2%）」、「飲み会は飲める人の場だと思っている（30.6%）」などが顕著に。

「飲み会好き」がある意味割り切って楽しもうとしているのに対し、「飲み会嫌い」は酒が好きであることが前提の集まりに対する遠慮やあきらめのトーンも伺える結果になった。

飲み会に課題感を抱えるお酒に弱い人に「飲み会でまだ実現してないが、今後機会があればやってみたいこと」を聞いたところ、「下戸だけで気兼ねなく飲み会をしてみたい（20.0％）」や「自分が飲めるアルコール度数のお酒の飲み比べをしてみたい（17.3%）」など、「お酒に弱い自分にフィットしたお酒体験」へのニーズが高いことが明らかになった。

また、「大人な雰囲気のある空間でお酒を味わいたい（19.6％）」「食事とペアリングしてみたい（15.4％）」といった「お酒ならではの体験」へのニーズも浮き彫りに。

調査概要
調査対象：全国の20～59歳の男女1,105人
調査機関：自社調査
調査方法：インターネット調査
調査期間：2023年6月29日
※端数を四捨五入しているため、合計は100％にならないことがある。

関連情報：https://yonasato.com/column/information/detail/event_hodoyoiutage_280725/

構成／Ara